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河内木綿 カワチモメン

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デジタル大辞泉の解説

かわち‐もめん〔かはち‐〕【河内木綿】

河内地方で織られた、地厚な白木綿。帯芯・法被(はっぴ)・足袋・のれんなどに使われた。

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百科事典マイペディアの解説

河内木綿【かわちもめん】

江戸時代から河内国を中心に製織された木綿織物の総称。農村の作間稼(さくまかせぎ)により生産され,おもに大坂の木綿問屋(といや)を通じて諸国に出荷された。江戸時代中期に白木綿の産額が増えたが,《広益国産考》によれば,河内木綿はきれいで,糸が太く,地が厚いのが名物とされ,諸国の暖簾(のれん)・湯単(ゆたん)は河内木綿に限ると評判をとった。
→関連項目綿織物

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世界大百科事典 第2版の解説

かわちもめん【河内木綿】

河内国で生産された木綿織物の総称。1638年(寛永15)刊といわれる《毛吹草》には,河内の産物のひとつとして〈久宝寺木綿〉をあげている。しかし,のちには河内各地で製織された木綿織は,いずれも河内木綿と呼ばれた。古代朝廷は渡来した綿種を各地に植えさせ,木綿の生産を奨励したが,16世紀のころにはそれも衰えていた。近世初期には大和,河内,摂津で綿作・綿織が盛んになり,その後日本各地に広まった。河内木綿の優秀さは次のように評せられた。

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大辞林 第三版の解説

かわちもめん【河内木綿】

河内国から産出する木綿。普通の品より地質の強い白木綿で、法被はつぴ・足袋の表地、暖簾のれんなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

河内木綿
かわちもめん

河内(大阪府南河内・北河内)地方でつくられた木綿織物。江戸初期から農家の副業として綿を栽培し、手織りで織っており、すでに産物として『日本鹿子(かのこ)』(1691)に河内木綿・久宝寺木綿がみえる。糸は太く地質が厚かったことから、のれんや幟(のぼり)、はっぴ、浴衣(ゆかた)地、ふとん地、足袋(たび)表、酒袋などに重宝されたという。もともと白木綿であったが、各地に問屋組織が生まれ、商品化されるにつれて、縞(しま)物、型染めしたものも織り出されるようになった。そして天保(てんぽう)年間(1830~44)の河内国の織出し高は200万反以上にもなったといわれる。ところが明治時代になると、外国の木綿糸が輸入される一方、洋式紡績業が移植されて、しだいに衰える。明治中期には手織り木綿は消滅し、現在は機械紡績糸による中小企業の工場がそれを受け継ぎ、木綿を織り続けている。[角山幸洋]
『武部善人著『河内木綿史』(1981・吉川弘文館)』

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世界大百科事典内の河内木綿の言及

【河内国】より

… 河内は木綿生産地として早くから知られ,《毛吹草》(1638序)にも名産〈久宝寺木綿〉の名がある。河内木綿は糸太の厚地で染めも洗練されておらず,大坂の商家などでは丁稚(でつち)の仕着などの服地とされ,また京坂の綿服はほとんど河内木綿を用いるなど庶民に愛用された。綿作も摂津,和泉,尾張,三河と並ぶ全国有数の地域で,明治前期の実綿生産額は河内で709.4万斤(1876‐82年平均)と全国第3位(1位は摂津で768.6万斤)であった。…

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