日本歴史地名大系 「河合寺」の解説
河合寺
かわいでら
真言宗御室派、山号宣珠山、本尊十一面観音。脇士大日如来・不動明王。寺伝によると皇極天皇二年、勅願によって蘇我入鹿が開基したという。その後天智天皇の勅願によって藤原鎌足が七堂伽藍と僧坊を増建したと伝える(「河合寺縁起」河合寺文書、以下同文書)。また空海も一時当寺に住して多数の僧坊を建立し、丹生・高野二神および白山八幡吉野熊野神などを鎮守にしたという。応長元年(一三一一)五月日付河合寺寺僧等愁訴状案は千手千眼の霊場で六〇〇余歳の古跡と記す。往古は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報