油山寺(読み)ゆさんじ

日本歴史地名大系 「油山寺」の解説

油山寺
ゆさんじ

[現在地名]袋井市村松

宇刈うがり丘陵より南に延びた尾根の間の谷に立地する真言宗智山派寺院医王山と号し、本尊薬師如来。「あぶらやま」と通称。寺伝によれば、孝謙天皇眼病が、当地山中よりの油水(霊水)で洗眼したところ平癒したので、同天皇の勅願により天平勝宝年中(七四九―七五七)行基が一寺を開創したと伝える(「遠江国風土記伝」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「油山寺」の解説

油山(ゆさん)寺

静岡県袋井市北東にある真言宗智山派の寺院。山号は医王山、院号薬王院。本尊は薬師如来。寺伝では行基による開創とされる。三重塔山門は国の重要文化財に指定。眼病平癒の寺として信仰を集める。通称「あぶら山」。

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