津別町(読み)つべつちよう

日本歴史地名大系 「津別町」の解説

津別町
つべつちよう

面積:七一五・八八平方キロ

昭和二一年(一九四六)九月網走郡津別村が町制を施行して成立した自治体。網走支庁管内南東部の内陸部にあり、網走郡の南端に位置する。北は同郡美幌びほろ町・北見市、北西常呂ところ訓子府くんねつぷ町、南西から南は十勝支庁足寄あしよろ陸別りくべつ町・足寄町、南から南東にかけては釧路支庁阿寒あかん郡阿寒町・川上かわかみ弟子屈てしかが町。南東端に近い阿幌あほろ(九七八メートル)北西麓を源流とする網走川がポンキキン川・ケミチャップ川・チミケップ川・オンネキキン川・津別川など多くの支流を合せながら北東流する。町域南東部と東部の境界の山地は阿寒町にある阿寒湖屈斜路くつしやろ湖のカルデラ外輪山地南西部にあたり、東境にはサマッカリヌプリ(九七四・四メートル)・サマッケヌプリ(八九八・一メートル)など、南東境近くには木禽ききん岳などがある。南西足寄郡境にはイユダニヌプリ岳(九〇二メートル)伊由谷いゆだに(八九八・四メートル)がそびえ、西部北見市境にも山地がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津別町」の意味・わかりやすい解説

津別〔町〕
つべつ

北海道東部,網走川の上流域を占める町。阿寒湖の北方に位置し,町域の大半は丘陵性山地。 1946年町制。地名はアイヌ語のツペツ (小さな川の集ったところの意) に由来。 1919年美幌村より分村,25年相生線 (85廃線) の開通によって発展。主産業は農・林業で,網走川河谷を中心にテンサイジャガイモインゲンマメタマネギなどの栽培と乳牛・肉牛飼育や養豚などの畜産が行われる。また針葉樹広葉樹の資源が豊かで,林業と製材,合板,チップ材,経木などの木材加工業が発達。南部は阿寒国立公園に属する。面積 716.80km2。人口 4373(2020)。

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