津田宗達(読み)ツダソウタツ

デジタル大辞泉 「津田宗達」の意味・読み・例文・類語

つだ‐そうたつ【津田宗達】

[1504~1566]室町後期の豪商茶人会合えごう一人。茶を武野紹鴎に学び、茶器名品を多く所蔵した。

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精選版 日本国語大辞典 「津田宗達」の意味・読み・例文・類語

つだ‐そうたつ【津田宗達】

  1. 室町末期の茶人。堺の豪商天王寺屋宗柏の長男宗及の父。武野紹鴎に茶を学ぶ。名物茶器三〇種を所持した。永正元~永祿九年(一五〇四‐六六

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朝日日本歴史人物事典 「津田宗達」の解説

津田宗達

没年永禄9.8.2(1566.8.16)
生年:永正1(1504)
戦国時代の堺の豪商,茶人で,天王寺屋。宗伯の子,宗及の父。通称は隼人,南宗庵の古岳宗亘から法号宗達,大林宗套より大通居士号をうる。南荘に居住,戦国時代の自治都市堺の豪商として活躍した。その茶会記には,堺をはじめ畿内の豪商,畠山・三好党の武将や本願寺坊官下間氏が現れ,その交遊と商活動の内容を示しているが,また弟道叱らと共に九州との交易もおこなった。天文17(1548)年から永禄9(1566)年の茶会記を残す。堺の南宗寺に墓があり,また寺内の大通庵は子の宗及が父の菩提を弔うために創建したものである。<参考文献>永島福太郎「『天王寺屋会記解題」(『茶道古典全集』7,8巻)

(脇田修)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「津田宗達」の解説

津田宗達 つだ-そうたつ

1504-1566 戦国時代の茶人。
永正(えいしょう)元年生まれ。津田宗柏の子。津田宗及の父。天王寺屋道叱(どうしつ)の兄。堺(さかい)の豪商。茶の湯を武野紹鴎(じょうおう)にまなぶ。30種の名物を所蔵。天文17年から没年まで茶会記「天王寺屋会記」をしるした。天文17年から没年まで茶会記「天王寺屋会記」をしるした。永禄(えいろく)9年8月2日死去。63歳。屋号は天王寺屋。道号は大通。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津田宗達」の意味・わかりやすい解説

津田宗達
つだそうたつ

[生]永正1(1504).堺
[没]永禄9(1566).8.2. 堺
戦国時代の豪商,茶人。堺の天王寺屋宗伯の子,宗及の父。堺三十六人衆の一人。武野紹鴎に茶を習った。著書に宗達,宗及,宗凡の祖父子三代の茶会記をまとめた『天王寺屋会記』がある。

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