浜菱(読み)ハマビシ

デジタル大辞泉 「浜菱」の意味・読み・例文・類語

はま‐びし【浜×菱】

ハマビシ科一年草。関東以西の海岸自生。茎は地上をはい、長さ約1メートル。葉は羽状複葉。夏、葉の付け根に黄色い5弁花が1個ずつ咲く。実は堅く、とげがある。種子薬用。ハマビシ科の双子葉植物亜熱帯から熱帯にかけて分布し、主に木本で乾燥地に生える。

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関連語 しつりし 名詞

精選版 日本国語大辞典 「浜菱」の意味・読み・例文・類語

はま‐びし【浜菱】

  1. 〘 名詞 〙 ハマビシ科の一年草。熱帯に広く分布し、日本では、本州中部以西、四国、九州の海岸の砂浜に生える。茎は地表をはい、長さ一メートルに達し、全体に細毛がある。葉は羽状複葉で四~八対の小葉からなる。各小葉は長楕円形で長さ七~一五ミリメートル。夏、葉腋に黄色い五弁花が一個ずつ咲く。果実ヒシの実に似、径約一センチメートルの球形。熟すと五裂し、各裂片に二個の太いとげがある。漢方では果実を蒺(しつりし)といい強壮薬とする。漢名、蒺。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

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