海陽町(読み)かいよう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海陽町」の意味・わかりやすい解説

海陽〔町〕
かいよう

徳島県南部,太平洋に臨む町。海部川河口に位置し,西から南にかけて高知県に接する。2006年海南町,海部町,宍喰町の 3町が合体。海岸の鞆浦にはかつて,徳島藩の南方防備にあたった鞆城(海部城。阿波九城の一つ)が置かれた。海部川河口付近には筏の貯木場があり,商業の中心地としてにぎわった。海部川および南部の宍喰川河口付近に市街地が開ける。河川沿いの平地では米作や野菜栽培が行なわれる。ランやユリなどの花卉園芸も盛ん。浅川,鞆浦,宍喰などの漁港があり,マグロやイセエビを水揚げする。海部川の支流母川はオオウナギの生息地として国の天然記念物に指定。鈴が峰のヤッコソウ発生地,宍喰浦化石漣痕(→漣痕)も国指定天然記念物。八坂八浜竹ヶ島,水床湾(みとこわん)を含む海岸部一体は室戸阿南海岸国定公園に属し,竹ヶ島周辺の海域は阿波竹ヶ島海域公園地区に指定されている。1000m級の山が連なる北部の平井には轟滝があり,中部山渓県立自然公園に属する。海岸部を JR牟岐線,阿佐海岸鉄道,国道55号線が通り,海部川沿いを国道193号線が走る。面積 327.67km2。人口 8358(2020)。

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日本歴史地名大系 「海陽町」の解説

海陽町
かいようちよう

2006年3月31日:海部郡海南町海部町・宍喰町が合併
【海南町】徳島県:海部郡
【海部町】徳島県:海部郡
【宍喰町】徳島県:海部郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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