波や流水や風によってつくられた砂質堆積(たいせき)物の縞(しま)状の規則的な微起伏をいう。一般には、非対称的な形の峰と谷が多数連続している。水と空気の流れに対面する斜面は緩斜し、反対側は、やや急な斜面からなる場合が多い。また、峰の配列は、水や空気の流れに直交する傾向がある。このような特性を利用して、過去における風や水の流れの方向を判定することもできる。砂丘表面には、美しい「風紋」とよぶ砂の波形が形成されるが、これも漣痕の一種である。浅海底の砂質の部分にも形成されることが多い。この場合、波による振動流れにより、対称型断面をもつ場合がある。最近の調査によって深海底においても漣痕がみられることが判明している。
[豊島吉則]
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