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消防自動車 しょうぼうじどうしゃ fire engine

翻訳|fire engine

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

消防自動車
しょうぼうじどうしゃ
fire engine

火災や災害などの緊急事態に対する消防用などの装備をした特殊自動車。普通四輪自動車シャシポンプその他の架装を施す。ポンプ車,はしご車,化学消防車,無線車,救急車などの種類がある。国民生活上重要な防災活動を行うため,法規で特殊あるいは緊急自動車として,緊急時には一般車両よりも優先的に走行できる。

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デジタル大辞泉の解説

しょうぼう‐じどうしゃ〔セウバウ‐〕【消防自動車】

消火・人命救助などに必要な機材や装置のある自動車の総称。消火用ポンプ・ホース・はしご・投光器などを装備したポンプ自動車のほか、化学・排煙・照明・無線・救援自動車その他がある。消防車

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百科事典マイペディアの解説

消防自動車【しょうぼうじどうしゃ】

ポンプその他各種の装備をもち,火災その他の災害のときに消防活動を行う自動車の総称。消防法では手引動力ポンプ車などを含めて単に消防車という。最も台数が多く消防力の主力をなすものは普通ポンプ車で,大都市では通常軸距4m級以上の自動車を用い,放水能力は毎分2.0m3以上で,はしご,投光器,破壊道具,防毒防煙具,消防専用の無線電話装置を有する。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうぼうじどうしゃ【消防自動車 fire engine】

消防のために必要な特別の構造,または装置を有する自動車。〈消防法〉では,消防自動車のほか,司令車,無線車,照明車など消防の用に供するあらゆる車両を消防車としている。 蒸気動力による消防ポンプが発明されたのは19世紀の初めころであり,最初はこれを馬で牽引して用いていた。自動車を用いた消防車としては,1862年ロンドン消防隊蒸気自動車消防ポンプを使用したのが普及の始まりとされているが,始動に時間がかかることや急な坂を登れないなど欠点があり,1908年ころからガソリン自動車が使われるようになって,真に実用的なものとなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

消防自動車
しょうぼうじどうしゃ

火災の際、消火、救助、その他の消防活動を行う自動車で、消防装備の中心となるもの。欧米では、1829年ロンドンジョージ・ブライスウェートとジョンエリクソンによって蒸気消防ポンプが初めて製作された。これは、10馬力で水を約30メートルの高さまで放水でき、従来の手押しポンプに比べて数倍の威力をもつものであったが、馬引きであった。1841年になるとニューヨーク火災保険会社の要請を受け、イギリス人ボウルラプセイ・ホッジが自力で走る蒸気消防ポンプ車を製作した。これは一見蒸気機関車のようなかっこうで、火災現場に到着すると、後端をあげ、後輪ははずみ車としての役目を果たすことになっていた。一時は、このようなポンプ車の使用により、消防手の仕事がなくなることをおそれた消防関係者に反対されて、使用中止になったこともあったが、その後、蒸気消防ポンプ車の威力が認められて普及するに至った。1862年には、ロンドン消防隊で蒸気自動車を改良した時速29キロメートルの蒸気消防自動車を使用、1902年には、これまでの馬引き蒸気ポンプを蒸気消防自動車に改良した。しかし、急坂を登れないことと、始動に時間がかかるため、1906年ふたたび馬引きとなってしまった。消防自動車が広く実用化されたのはガソリン自動車ができてからで、最初はガソリン自動車が蒸気ポンプも牽引(けんいん)する型であったのが、1908年、ガソリン機関と消防ポンプを結合した消防自動車が初めて使用されるようになった。[魚谷増男]
 日本では、1914年(大正3)横浜(イギリス製)、名古屋(ドイツ製)が消防ポンプ自動車を購入、常備配置したのが初めで、しだいに蒸気ポンプ(1870年イギリスから輸入)から自動車に切り替えられ、1915年には国産化に成功、1920年には警視庁に消防車25台、はしご車5台が配備された。その後昭和時代に入り全国に普及、第二次世界大戦後は、自動車産業の急激な発展とともに、現在は各種車両がさまざまな用途に応じて活躍している。おもなものは次のとおりである。
〔1〕ポンプ車
(1)消防ポンプ自動車 消防車両のなかでもっとも代表的なもので、高出力の主ポンプを備え、消火用の放水を行うとともに、救出、救助活動や障害物破壊用などの消防用機材を積載しており、一般火災に多く使われる。
(2)水槽付き消防ポンプ自動車 消防水利の整備が遅れた地域などにおいて一刻も早く初期消火・救助活動が行えるよう、消防ポンプ自動車に水槽を装備したもの。火災現場の近くに停車して、消火・救助活動を行う。
(3)小型動力ポンプ付き積載車 小型動力ポンプ、吸管、ホースなど消火器具を積載し搬送する四輪自動車。
(4)屈折放水塔車 油圧シリンダーにより起伏する2節または3節のブーム(主柱)を取り付け、先端の放水銃から放水消火を行うもの。
〔2〕はしご車
(1)はしご車 高所での消防活動を容易にするために製作された車両で、火災時に高層階に取り残された人の救出や、高所からの放水および警戒活動を行う。最大で50メートル級(16から17階の高さに相当)のものがある。
(2)はしご付き消防ポンプ自動車 高層建築物の消火または人命救助に対処するため、起伏、伸縮、旋回のできる構造のはしごを消防ポンプ自動車の車台に積載したもの。
(3)屈折はしご付き消防ポンプ自動車 自動車のシャシー後部に全旋回のターンテーブルを備え、その上に油圧シリンダーにより起伏する2節または3節のブームを取り付け、中・高層建物の消火または人命救助を行うもの。
〔3〕化学車
(1)化学消防ポンプ自動車 危険物施設および油槽所など油火災その他の特殊火災の際に脂泡(しほう)を発生させて消火する特殊性能を有する消防ポンプ自動車。
(2)大型化学消防ポンプ自動車 タンクに蓄えた泡原液と水利から導入した水とを一定の比率で混合し、これを大型高所放水車へ圧送する。石油コンビナート火災の消火システムの中核的な役割を果たしている。
(3)大型高所放水車 石油コンビナート火災用の消防自動車で、大型化学消防ポンプ自動車、泡原液搬送車とセット(通称「3点セット」という)で運用されている。この大型高所放水車は、大型化学消防ポンプ自動車から圧送されてきた泡混合液をさらに加圧し、石油タンク等の火点へ毎分3100リットル以上の大量泡混合液を放射し効果的な消火を図る。
(4)高発泡車 高発泡装置を備えた特殊化学車。大量の高膨張泡を送り込み、排煙と消火を同時に行う。
(5)泡原液搬送車 大量の泡原液を搬送するための消防自動車。
〔4〕その他
(1)救助工作車 多くの救助資器材を積載し、火災その他の災害現場において、主として人命救助活動を行う車両。震災時のがれきで埋まった人を探索する画像探査機などの高度な資器材を積載しているものや、水難救助に対応する資器材を積載した車両など、多様である。
(2)耐熱救難車 震災時に、火災や煙により逃げ道をふさがれた人々を救出する消防自動車。
(3)水槽車 消防水利が整備されていない地区における消火活動に必要な水を確保するため、車台に5立方メートルから10立方メートル程度の水槽を装備した消防自動車。
(4)給食車 長時間にわたる災害時に消防隊員に湯茶、食糧の供給を行う。
(5)空気ボンベ補給車 煙の充満するビル、倉庫、地下街などの火災に際し、人命救出、救助、消火に従事する消防隊の呼吸用として用いる空気呼吸器用予備ボンベを積載している。
(6)電源照明車 夜間における消防活動を助けるための照明設備を装備している。
(7)指揮車 消防活動を組織的に展開するために、燃えている箇所、逃げ遅れた人の有無などの情報収集を行い、災害現場での指揮本部として各部隊を指揮統括する車両。
(8)救急車 負傷者・病人などを、緊急に病院に運べるように装備された自動車。[窪田和弘]

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世界大百科事典内の消防自動車の言及

【消防】より

…次いで前2世紀ころアレクサンドリアのクテシビオスが手動のピストン式ポンプを製作したとされている。ヨーロッパでは水鉄砲式の消火用具からしだいに手押し式のピストンポンプへと移行し,蒸気機関の発明で1829年には蒸気消防ポンプが開発され,さらに内燃機関が出現して1900年ころからガソリンエンジンを用いた消防自動車が製作され,広く使用されるようになった。日本では長期間にわたって破壊消防(後述)を主としていたが,1754年(宝暦4)ころに竜吐水と称する手押しポンプが長崎に出現し,64年(明和1)に江戸幕府が採用して以来このポンプが急速に普及した。…

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