消風散(読み)ショウフウサン

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「消風散」の解説

消風散

(大杉製薬、小太郎漢方製薬、ツムラ


 慢性湿疹しっしんじんましん皮膚瘙痒症ひふそうようしょうなどの治療薬で、日頃からこれらの皮膚病に悩まされ、しかも患部はじゅくじゅくしていて、かゆみも強く、熱をもっているといった症状のみられる、体格もよく体力もある人に用います。患部が乾燥してかさかさしているときには、症状が悪化することがあります。


妊婦、現在妊娠する可能性のある人、体力が極端に衰えている人、著しく胃腸の弱い人、ほかの薬を用いている人は、あらかじめ医師に報告してください。


②副作用として、食欲不振、下痢といった胃腸症状、過敏症(発疹ほっしん、発赤、かゆみ、じんましんなど)をおこすことがあります。


③長期間用いているときに、血圧の上昇、むくみ、体重増加、脱力感、手足けいれん麻痺まひなどの異常を感じたら、服用を中止し、すぐ医師に報告してください。


④指示された期間用いても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「消風散」の解説

しょうふうさん【消風散】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)石膏(せっこう)当帰(とうき)地黄(じおう)防風(ぼうふう)荊芥(けいがい)白朮(びゃくじゅつ)または蒼朮(そうじゅつ)木通(もくつう)牛蒡子(ごぼうし)知母(ちも)苦参(くじん)胡麻(ごま)蝉退(せんたい)甘草(かんぞう)などを含む。明(みん)代の医学書『外科正宗(げかせいそう)』などに処方が示されている。湿疹(しっしん)じんましんあせもアトピー性皮膚炎水虫などに用い、強いかゆみをともなう慢性の症状に対して、とくに有効とされる。中程度の体力のある人がおもな対象。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「消風散」の解説

消風散(しょうふうさん)

漢方薬のひとつ。慢性湿疹などの症状に処方される。

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