日本大百科全書(ニッポニカ) 「清水脩」の意味・わかりやすい解説
清水脩
しみずおさむ
(1911―1986)
作曲家。大阪生まれ。大阪外国語大学仏語科を経て1937年(昭和12)東京音楽学校選科に入り、作曲を橋本国彦らに師事。『インド旋律による四楽章』(1950)や交響曲第1番(1951)などの管弦楽曲によって注目された。『修禅寺物語』(1954)以来『俊寛』(1964)、『吉四六昇天(きっちょむしょうてん)』(1973)など多くのオペラを作曲し、戦後の創作オペラ運動を担ってきた。46年(昭和21)日本合唱連盟の創設に参画するなど、アマチュア合唱団の育成にも努め、『月光とピエロ』『山に祈る』など多くの人に親しまれる合唱曲を書いた。著書に『わがオペラの軌跡』(1975)ほかがある。
[船山 隆]