渾身(読み)こんしん

精選版 日本国語大辞典 「渾身」の意味・読み・例文・類語

こん‐しん【渾身】

〘名〙 (「渾」はすべての意) からだ全体。全身満身
正法眼蔵(1231‐53)佗心通「三蔵学者の凡夫なる、いかでか国師の渾身をしらん」 〔桃花扇‐沈江〕

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デジタル大辞泉 「渾身」の意味・読み・例文・類語

こん‐しん【×渾身】

《「渾」は、すべての意》からだ全体。全身。満身。「渾身の力を振り絞って抵抗する」
[類語]全身満身総身そうしん総身そうみ五体肢体からだたい身体しんたい肉体体躯たいく図体ずうたい人身じんしん人体生体ボディー肉塊ししむら骨身懸命

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普及版 字通 「渾身」の読み・字形・画数・意味

【渾身】こんしん

満身。全身。唐・杜鶴〔蚕婦〕詩 (すべ)て無く、色加ふ 豈に知らんや、人の世に榮るを 年年我に(かひこ)の辛(い)ふ 底事(なにごと)ぞ、渾身に(ちよま)を着る

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