滋賀石(読み)シガセキ(その他表記)shigaite

デジタル大辞泉 「滋賀石」の意味・読み・例文・類語

しが‐せき【滋賀石】

昭和60年(1985)、滋賀県栗東りっとう市の廃鉱で、米国のピーコーらが発見した鉱物硫酸塩鉱物の一種三方晶系。六角板状で、可撓性かとうせいをもつ。学名シガアイト(shigaite)。

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関連語 可撓性

日本大百科全書(ニッポニカ) 「滋賀石」の意味・わかりやすい解説

滋賀石
しがいし
shigaite

硫酸塩鉱物の一つ。1985年ピーコーDonald R. Peacorらによって滋賀県栗東(りっとう)市五百井(いおい)鉱山(閉山)の変成層状マンガン鉱床から報告された新鉱物。緑マンガン鉱、菱(りょう)マンガン鉱、園石(そのせき)などからなる高品位鉱石中に脈をなす。自形は六角板状で、その後発見されたオーストラリア産のものについて確認された。結晶には撓性(とうせい)(たわむ性質)がある。命名原産地にちなむ。

加藤 昭 2016年9月16日]


滋賀石(データノート)
しがいしでーたのーと

滋賀石
 英名    shigaite
 化学式   NaMn2+6Al3[(OH)9|SO4]2・12H2O
 少量成分  Mg,Fe3+
 結晶系   三方
 硬度    2
 比重    2.35
 色     淡黄
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目参照

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