ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「為平親王」の意味・わかりやすい解説
為平親王
ためひらしんのう
[没]寛弘7(1010).11.7.
一品式部卿。村上天皇第4皇子。母は藤原師輔女安子。冷泉天皇,円融天皇と兄弟。当時冷泉天皇に皇子なく,16歳の為平親王が冷泉の東宮と目されていた。しかし源高明の女を妃としたため,藤原氏から警戒され,弟守平親王 (円融天皇) が東宮となった。またその2年後の安和2 (969) 年,左大臣高明を失脚させるため仕組まれた藤原氏の策謀 (→安和の変 ) にも巻込まれた。
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