無条件降伏(読み)ムジョウケンコウフク

デジタル大辞泉 「無条件降伏」の意味・読み・例文・類語

むじょうけん‐こうふく〔ムデウケンカウフク〕【無条件降伏】

一切の条件をつけずに降伏すること。

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精選版 日本国語大辞典 「無条件降伏」の意味・読み・例文・類語

むじょうけん‐こうふくムデウケンカウフク【無条件降伏】

  1. 〘 名詞 〙 相手の言うがままになんの条件もつけないで降伏すること。
    1. [初出の実例]「ストライキを続けたが、遂に争議団側は無条件降伏と云ふことで工場には入ったのである」(出典:神野信一講演集(1932)〈神野信一〉二)

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百科事典マイペディア 「無条件降伏」の意味・わかりやすい解説

無条件降伏【むじょうけんこうふく】

勝者に無制限な自由を認めた降伏。勝者は敗者の兵員・武器のみならず,政府国家無条件で自己の支配下に置くことができる。勝者が,現敵国政府を犯罪者として抹殺(まっさつ)し,それを相手とした講和交渉を避ける意図から,敗者に強要する方法である。第2次大戦において日本,ドイツ等は連合国に無条件降伏した。→ポツダム宣言
→関連項目第2次世界大戦

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「無条件降伏」の意味・わかりやすい解説

無条件降伏
むじょうけんこうふく
unconditional surrender

第二次世界大戦の終了に際して、枢軸国政府との交渉が不可能と思われ、文民政府による敵軍隊の内通を排除しかつ敵国民の再教育と民主化を軍事管理の下で行う必要があることなどを理由に、連合国によってとられた一般的降伏の方式。ドイツの場合、1945年5月8日連合軍の前でドイツ軍最高司令官降伏文書に署名した。この文書でドイツの全陸海空軍は連合軍最高司令官に無条件降伏した。日本の場合、1945年7月26日のポツダム宣言を8月14日受諾したが、それにより全日本国軍隊の無条件降伏のほか、軍国主義除去本土占領などの諸条件が課せられた。これらの条件は国家として無条件に受け入れることを要求されたのである。

[藤田久一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無条件降伏」の意味・わかりやすい解説

無条件降伏
むじょうけんこうふく

降伏」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の無条件降伏の言及

【降伏】より

…交戦軍隊の一方が,戦闘行為をやめ,敵の権力に服すること。軍司令官の間で〈降伏規約〉を結び,兵員や地域の引渡し,武装解除等を取り決めるが,降伏規約を結ばない無条件降伏もある。個々の兵員が武器を捨て,敵権力に服する投降とは異なる。…

※「無条件降伏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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