照恩寺(読み)しようおんじ

日本歴史地名大系 「照恩寺」の解説

照恩寺
しようおんじ

[現在地名]武蔵町三井寺

武蔵川の支流三井寺みいでら川の上流左岸にある。三井山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来。天文四年(一五三五)玖珠くす郡の清原氏の支族魚返伝左衛門が本願寺証如より知伝の染筆を受け、近江三井寺(園城寺)の末寺東光庵の跡に開いたのが始まりと伝える。正保元年(一六四四)三世知賢のとき現在地に堂宇を建立して三井山と号したという。境内薬師堂の薬師如来と十二神将像は椿つばき八幡神社の西方の守護であった志和利しわり村の善念ぜんねん寺から移したものという。


照恩寺
しようおんじ

[現在地名]福井市東郷二ヶ町

東郷町とうごうまち通の北側にあり、浄土真宗本願寺派。一乗山と号し、本尊阿弥陀如来。由緒書は本願寺五世綽如の三男周覚の孫蓮実を開基とし、文明七年(一四七五)秋、吉崎よしさき御坊(現福井県金津町)の焼失後に、朝倉敏景(孝景)一乗いちじよう(現福井市)に寺基を移し、これが当寺の草創とする。しかし朝倉氏と一向宗徒とは歴代敵対関係にあり、その本居地に真宗道場が構営されるはずがなく、また一乗谷にもその遺跡がないことから、この所伝は近世に入っての作為と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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