煮詰める(読み)ニツメル

デジタル大辞泉 「煮詰める」の意味・読み・例文・類語

に‐つ・める【煮詰める】

[動マ下一][文]につ・む[マ下二]
煮て水分を少なくする。「―・めてとろりとさせる」
討議・検討を十分に重ねて結論を出す。「計画を―・める」
[類語](1煮る炊く炊ぐ煮える煮付ける煮染める煮込む煮出す煮上がる煮返す煮立つ煮え立つ煮えたぎる煮え返る煮こぼれる/(2練る練り上げるまとめる詰める推敲すいこうする彫琢ちょうたくする

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精選版 日本国語大辞典 「煮詰める」の意味・読み・例文・類語

に‐つ・める【煮詰】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]につ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. 水分がなくなるまで煮る。
    1. [初出の実例]「につめてや寒さをこふるこごり鮒〈俊佐〉」(出典:俳諧・遠近集(1666)六)
  3. 凝縮させる。せんじつめる。
    1. [初出の実例]「人間全体の不安を、〈略〉一刻一分の短時間に煮詰(ニツ)めた恐ろしさを経験してゐる」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石塵労)
  4. 十分に検討して、議論や考え方を押し進め、結論が出る状態にする。
    1. [初出の実例]「煮つまって来た戦争がいろいろのことを煮つめて考えさせた」(出典:記念碑(1955)〈堀田善衛〉)

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