大正期の文芸評論家,ロシア文学者 早稲田大学教授。
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評論家、ロシア文学者。愛媛県出身。天絃(天弦)(てんげん)などの号も用いる。早稲田(わせだ)大学文科を卒業後、『早稲田文学』の編集に携わる。全盛期の自然主義を擁護すべく、「無解決の文学」(1907)などの評論を発表するが、その実質は、自然主義に飽き足りぬ浪漫(ろうまん)的、主観的、理想的要素を多く有していたため、しだいにその傾向が顕著になった。1913年(大正2)第一評論集『生の要求と文学』を刊行。大正期には革命前後のロシアに留学。帰国して早大露西亜(ロシア)文学科の開設に尽くすとともに、文学の社会性、階級性の問題を説いた。昭和3年3月5日脳溢血(のういっけつ)のため死去。
[紅野謙介]
『『片上伸全集』全3巻(1938~39・砂子屋書房)』
(中島国彦)
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…《破戒》は主題と方法の清新さによって,《蒲団》は実生活の愛欲の赤裸々な告白として,いずれも文壇に大きな衝撃を与えた。また,《破戒》をいち早く西欧自然主義の命脈を伝えた作と評価した島村抱月をはじめ,長谷川天渓,片上伸(天弦)らの評論活動による理論的バックアップも有力だった。自然主義はやがて《早稲田文学》《文章世界》《読売新聞》などを有力な拠点とする一種の文学運動にまで成長し,1910年前後に最盛期を迎える。…
※「片上伸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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