片棒(読み)カタボウ

デジタル大辞泉 「片棒」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぼう【片棒】

駕籠かごを担ぐ二人一方相棒

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精選版 日本国語大辞典 「片棒」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぼう【片棒】

  1. 〘 名詞 〙 駕籠(かご)の、先棒後棒かのどちらか一方。駕籠をかついだとき、前後二人のうちの一方。→片棒を担(かつ)ぐ
    1. [初出の実例]「おめへ乗るのかへ。百五十でかつぐといわしゃったじゃアないか。そんだんで片棒(カタボウ)わしがかついで、百五十とるのだ」(出典滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)初)

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改訂新版 世界大百科事典 「片棒」の意味・わかりやすい解説

片棒 (かたぼう)

落語。原話は《軽口あられ酒》(1705)所収の〈気儘(きまま)な親仁(おやじ)〉。ケチ噺の代表作。ケチで蓄財した赤螺屋吝兵衛(あかにしやけちべえ)は,後継者をきめるべく,三人息子に葬式の方法を聞く。長男は粋な方法で,次男は現代的趣向で派手にするという。怒った吝兵衛が三男に聞くと,葬式はせず,棺桶菜漬の古樽で間にあわせて自分でかつぐが,あとの片棒にこまるという。吝兵衛が〈心配するな。おれが出てかつぐ〉。落ちはまぬけ落ち
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デジタル大辞泉プラス 「片棒」の解説

片棒

古典落語演目ひとつ。「あかにし屋」とも。初代柳家小せん、三代目三遊亭金馬が得意とした。オチは逆さオチ。主な登場人物は、親子

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