知的障害や自閉症のほか、弱視、難聴などがある子どもが通う学級。2006年に特殊学級から名称変更された。通常学級と比べ少人数のため、作業学習や日常生活に関する個別指導を受けられる。一方で、算数など科目学習の進度が遅い場合もある。特別学級に入れるかどうかは、保護者の意向を踏まえ各自治体の教育委員会が判断する仕組みとなっている。
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軽度の障害のある児童・生徒を教育するために、小学校や中学校に設置される学級。知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害および自閉症・情緒障害の児童・生徒を対象とする。特別支援学級の定員は8名が標準であり、きめの細かい指導を行うことができるよう、少人数で編制される。しかし、学級の構成員は多学年にわたっていることが多い。教育内容は、原則として小・中学校の学習指導要領に沿っているが、子供の障害の状態や特性などに応じて、治療的指導、教科補充指導、独自の教科内容による指導など多様な内容についての指導が行われている。
また、特別支援学級は、小・中学校に設置されているので、通常の学級の児童・生徒と各教科や学級活動、学校行事などをともに行う「交流及び共同学習」が比較的容易にでき、相互の密接な連携のもとに指導が行われている。
障害のある子供に対する教育は、以前は特殊教育とよばれていた。しかし、2006年(平成18)6月に学校教育法が改正され、2007年4月から、特殊教育を継承・発展させるものとして特別支援教育へ制度改正が行われた。このため、小・中学校に設置されていた特殊学級も特別支援学級とよばれるようになったが、実質的な内容は、これまでとほとんど変更はない。
[鈴木 篤]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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