改訂新版 世界大百科事典 「王建章」の意味・わかりやすい解説 王建章 (おうけんしょう)Wáng Jiàn zhāng 中国,明末の文人画家。生没年不詳。1620年から60年ころにかけて活躍した。字は仲初,号は硯(または研)田荘居士。福建省泉州の出身。生涯の事跡は明らかでない。画は李公麟風の仏画,人物画,花卉(かき)写生画に優品があるが,遺品の大半は山水画で,李郭派(李成と郭熙を範とする派),浙派を習ったものから明末の奇険な山容を構図に用いたものまで,豊かで多様な作風を示している。中国ではあまり評価されなかったが,日本では珍重された。執筆者:古原 宏伸 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「王建章」の意味・わかりやすい解説 王建章【おうけんしょう】 中国,明末の画家。生没年不詳。泉州の人。字は仲初,号は硯(研),田荘居士。李郭風の山水画,仏画などを得意とし,写生は絶芸と称されたと伝える。日本に作品が渡来,江戸時代の南画に影響を与えた。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by