生み付ける(読み)ウミツケル

デジタル大辞泉 「生み付ける」の意味・読み・例文・類語

うみ‐つ・ける【生み付ける/産み付ける】

[動カ下一][文]うみつ・く[カ下二]
魚や虫などが卵を産んで他の物に付着させる。「海藻に卵を―・ける」
生まれつき、ある性質を備えさせる。ある性質や形を受けつがせて産む。
「斯ういう性質たちの人と正反対に―・けられた彼は」〈漱石明暗
[類語]産卵抱卵かえかえ孵化ふか孵卵托卵生む生み落とす出産分娩お産安産難産初産ういざん初産しょざん初産はつざん産する身二つになる腹を痛める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生み付ける」の意味・読み・例文・類語

うみ‐つ・ける【産付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うみつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 魚、虫などが卵を産んで物に付着させる。
    1. [初出の実例]「ここへも何とかして入こみ子をうみつけなどするぞ」(出典:古文真宝笑雲抄(1525)一)
  3. ある性質、能力外観運命などを子にそなえてやって産む。
    1. [初出の実例]「かはほりにおやうみつくらん人のやうにもこそつかうまつれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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