用語解説

  • (お年寄りの病気)

六訂版 家庭医学大全科の解説

カタル性炎症

 粘膜の炎症で、粘膜血管の充血、間質組織の浮腫、分泌上皮細胞の腫大を伴い、表面上に粘液の異常な層が形成される病態をいいます。

嚥下性(えんげせい)肺炎

 食物の嚥下が障害されている時、誤飲や誤嚥(ごえん)、胃液の逆流などによって二次的に起こる肺炎で、高齢者や手術後の患者さんなどで起こりやすくなります。

播種性血管内凝固(はしゅせいけっかんないぎょうこ)症候群(DIC)

 基礎疾患によるさまざまな病態、外傷、手術、抗腫瘍薬(こうしゅようやく)投与などに併発する症候群です。全身の細小血管内に血栓が形成され、その結果、凝固因子や血小板の消費性減少と、線溶反応の活性化が起こり、各種臓器の虚血性機能不全とともに、出血傾向が現れます。原疾患の治療とともに抗凝固薬、抗線溶薬(こうせんようやく)、血栓溶解薬などが投与されます。

 予後は原疾患により異なりますが、早期からの積極的な治療により救命できることもあります。

Torr(トール)

 圧の単位で、大気圧の760分の1。㎜Hgと同じです。

耐性菌(たいせいきん)感染症

 抗菌薬に対して感受性の低い菌(薬が効かない菌)による感染症のことで、化学療法薬の使用量と普及に密接な関係があります。耐性菌は主に突然変異により出現し、ほかの菌に耐性を伝達します。耐性菌の出現は菌種および薬剤により異なります。出現の高い菌は、赤痢菌(せきりきん)、ブドウ球菌、結核菌(けっかくきん)、大腸菌などです。

菌交代症

 ある病原体による感染症の治療経過中に、別の病原体による感染症に変わることです。感染病巣は同じことも異なることもあります。交代菌の由来は環境または常在菌叢(じょうざいきんそう)ですが、投薬されている薬剤に耐性をもつ病原体であることが多く、主な菌はカンジダ、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、緑膿菌(りょくのうきん)などです。

全身性炎症反応症候群(SIRS)

 さまざまの重篤な臨床的侵襲に対する全身性の炎症反応。リンパ球やマクロファージから一時に大量のサイトカインが産生され(高サイトカイン血症)、全身の細胞に強力な作用を及ぼし、重症の急性炎症反応が起きます。この炎症反応は細胞の死をまねき、急性臓器障害の原因になります。主な症状は、①38℃以上または36℃以下の体温、②心拍数90/分以上、③呼吸数20/分以上または動脈血炭酸ガス分圧(P aCO2)32㎜Hg以下、④白血球数1万2000/μℓ以上または4000/μℓ以下。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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