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甲州金 コウシュウキン

世界大百科事典 第2版の解説

こうしゅうきん【甲州金】

戦国時代から江戸時代を通じて甲斐国内に通用した金貨。その始まりについては明らかにされていないが,武田信虎のころには貨幣の形態になって存在し,子信玄の治世に甲斐の産金量の増加とともに多くつくられるようになり,武田氏の統率下に松木,野中,志村,山下の4家が鋳造していた。はじめは主として武具の購入や賠償金,戦功の褒賞等に軍資金として用いられたようであるが,しだいに民衆の間でも使用されるようになった。武田氏滅亡後から文禄年間にかけて(1582‐96)はとくに野中判が多くつくられた。

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大辞林 第三版の解説

こうしゅうきん【甲州金】

甲斐国で、戦国時代から江戸時代に鋳造・使用された金貨。多くの種類があり、元禄年間(1688~1704)以前のものを古甲金、それ以後のものを新甲金という。甲金。

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世界大百科事典内の甲州金の言及

【一朱金】より

…一朱金の表面の色揚げがとれ,銀貨のような白みが感じられたので,俗に〈小二朱(こにしゆ)〉と呼ばれ,また〈銀台の似せ小判〉ともいわれた。天文期(1532‐55)に武田氏が甲斐国で創鋳した甲州金のなかにも,一朱金がみられた。甲州一朱金は円形であった。…

【領国貨幣】より

…領国貨幣の多くは元禄期(1688‐1704)に消滅し,幕府貨幣に統一されていったが,元禄期以後にも引き続いて鋳造された場合も見られる。領国貨幣の中で最も代表的な甲州金は戦国期の武田氏の時代に始まり,松木・野中・山下・志村の4家が甲州金の金座をつとめた。慶長期(1596‐1615)以後はそのうち松木家だけが金座の役職を命ぜられている。…

※「甲州金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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