20世紀日本人名事典 「白井晟一」の解説
白井 晟一
シライ セイイチ
昭和期の建築家
- 生年
- 明治38(1905)年2月5日
- 没年
- 昭和58(1983)年11月22日
- 出生地
- 京都府京都市
- 学歴〔年〕
- 京都高等工芸学校建築科卒,ハイデルベルグ大学哲学科卒,ベルリン大学哲学科卒
- 主な受賞名〔年〕
- 高村光太郎賞〔昭和36年〕,日本建築学会賞〔昭和43年〕,毎日芸術賞〔昭和45年〕,日本芸術院賞(第36回)〔昭和55年〕
- 経歴
- ドイツに留学しヤスパース、シュプランガーに師事して哲学を学ぶ。帰国後、ドイツでの影響を強く受けた住宅建築で注目された。戦後は群馬県松井田町役場や東京・浅草の善照寺本堂などの設計で昭和36年に高村光太郎賞を受賞、長崎・親和銀行本店と各支店、東京「ノア・ビル」「渋谷区立松涛美術館」「秋田県秋ノ宮村役場(現・雄勝町役場支所)」「雄勝町役場」「湯沢市酒造組合会館」の設計を手がけ、建築界に衝撃を与えた。随筆・書にも才能を著し、書の作品集「顧之居書帖」がある。55年に芸術院賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報