白金温泉(読み)しろがねおんせん

日本歴史地名大系 「白金温泉」の解説

白金温泉
しろがねおんせん

[現在地名]上川郡美瑛町字白金

十勝岳の北西山麓、標高約六〇〇メートルに位置する美瑛川上流部の温泉。前身は明治末から大正期にあった丸谷まるや温泉(美瑛温泉とも)畠山はたけやま温泉で、当時は温泉ではなく冷泉を沸かして営業していたが、大正一五年(一九二六)五月の十勝岳大爆発による泥流で埋没した。昭和二五年(一九五〇)町の観光政策による温泉ボーリング調査で泉源が掘当てられ、白金温泉と命名された。泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム塩化物泉で、泉温は摂氏四八―五二度。同二六年白金温泉までのバス路線が開設されると、ホテル・保養所などの宿泊施設が建設されて温泉郷を形成した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「白金温泉」の意味・わかりやすい解説

白金温泉
しろがねおんせん

北海道中央部、上川(かみかわ)総合振興局管内の美瑛町(びえいちょう)にある温泉。十勝岳(とかちだけ)北側山腹にあり、登山と山岳スキーの基地で、ホテル、旅館ほか、国立大雪青少年交流の家がある。泉質は硫酸塩泉である。付近のシラカバ林は1926年(大正15)の十勝岳噴火の際の泥流地に育ったもので、樹齢がそろっていてみごとである。JR富良野(ふらの)線美瑛駅からバスの便がある。

岡本次郎

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白金温泉」の意味・わかりやすい解説

白金温泉
しろがねおんせん

北海道中部,美瑛町にある温泉。十勝岳 (2077m) の北西斜面に位置する。泉質は硫酸塩。泉温 50℃。奇岩渓流の美に恵まれ,十勝岳,美瑛岳への登山基地,スキー基地としてにぎわう。

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