家庭医学館 「皮膚のしくみとはたらき」の解説
ひふのしくみとはたらき【皮膚のしくみとはたらき】
◎皮膚のしくみとはたらき
◎皮膚病のおもな症状
◎皮膚付属器(ひふふぞくき)のしくみとはたらき
◎発疹(ほっしん)のいろいろ
◎はじめに
人が死ぬと、皮膚も内臓と同じようにまもなく腐敗し、分解されてしまいます。しかし生きているかぎり、皮膚はいつもわれわれのからだのもっとも外側の膜(まく)としてはたらき続けています。それは、鎧(よろい)のような死んだ膜ではなく生きた膜であり、1つの器官なのです。
皮膚の厚さは2mm、とくに垢(あか)として毎日落ちる最上層の角質層(かくしつそう)はわずか0.2mmしかありません。しかし、全身をカバーしているため、総重量は約10kg、表面積は1.6m2にもなり、体内でもっとも大きな臓器である肝臓より大きな器官ということになります。
皮膚は人体のもっとも外側にあり、外界にある細菌、ウイルスなどの微生物や毒物の侵入を防ぎます。たとえば皮膚の表面は弱酸性のため、細菌は増殖(ぞうしょく)しません。そのほか、機械的な力や紫外線の影響もうんと小さくしてくれます。さらに体内の水分の蒸発を防ぎ、体温を一定にするなど、実にたいせつなはたらきをしています。
こうしたことから、皮膚の健康に注意するのは、生体を防御し、その恒常性を保つうえでとてもたいせつなことであるのがわかります。
また、人は皮膚によって病気と健康、年齢、人種を知ることができるほか、その人が幸福であるか、怒っているかなどの感情まで表現することができます。さらにもう1つの特徴は、内臓の病気は外からわからないため、専門家の診断や最新の検査機器を必要とすることが多いのですが、健康な肌は誰でもわかるということです。1晩徹夜をすると、翌日は皮膚に輝きがありません。若い人でも、毎日夜更かしをすると、にきびが増えたおぼえがあるはずです。「目は心の窓」ということばがありますが、「皮膚は内臓の病気の鏡」といいたいのです。自分の健康のサインの1つとして皮膚にもぜひ注意してください。
その皮膚の病気には、アレルギーの病気から悪性の腫瘍(しゅよう)まで、実にたくさんの種類があります。
◎皮膚のしくみとはたらき
皮膚の表面をみると小さな溝の部分と盛り上がった部分がみられます。それぞれ、皮溝(ひこう)と皮丘(ひきゅう)と呼ばれます。人によってみな異なる指紋(しもん)は、その特殊な例です。皮溝と皮溝の交わるところに毛髪が出る毛孔(もうこう)(毛あな)があり、皮丘の中心には汗孔(かんこう)(汗の出口)があります。老齢化すると皮膚にしわができてきますが、その方向は真皮(しんぴ)の線維(せんい)の方向(割線(かっせん)方向)によって決まるのです。皮膚を手術する場合、メスの方向を割線方向に合わせるのは、傷跡をもっとも目立たなくするためなのです。
赤ちゃんの皮膚がみずみずしいのはその水分量が多いためです。人の皮膚は絶えず新陳代謝(しんちんたいしゃ)を行ない、新しい皮膚をつくっています。カニやエビ、昆虫類の殻とちがい、ダイナミックに変化し、どのような形にもなるのです。
皮膚を縦に切り、その切れ目を横から顕微鏡でみたもの(断面図)が(図「表皮の構造」)です。最上層(もっとも外側で、直接外気と触れている部分)には表皮(ひょうひ)があります。表皮は角化(かくか)(硬くなる)する細胞からできており、5~6層の厚みがあります。いちばん下の層が基底層(きていそう)で、この層の細胞が日夜分裂して新しい角化細胞をつくり、次々と上へ押し上げます。
角化細胞(かくかさいぼう)の寿命は14日ほどで、死ぬと核も消え、やがては垢として表面からはがれ落ちます。基底細胞が分裂して新しい細胞ができ、垢となって落ちるまでには約1か月かかります。その速度が遅くなると魚のうろこのような皮膚になり、速くなると乾癬(かんせん)という病気になります。どんどん細胞が増えてしまうのが皮膚がんです。
表皮のたいせつな作用に、体内の水分の蒸発を防ぐこと、外界の異物が体内に入るのを防ぐことがあります。かぶれ、虫刺され、熱傷(ねっしょう)(やけど)などでできる水疱(すいほう)(水ぶくれ)は、表皮細胞の間や表皮の下に液状の成分がたまったものです。
表皮の基底層のところは、波状になっています。それは外から強い力が加わったときに力を吸収するためです。
また、表皮には、角化細胞のほかに、ランゲルハンス細胞(さいぼう)、色素細胞(しきそさいぼう)(メラノサイト)があります。ランゲルハンス細胞というのはアレルギーをおこす物質を認識する細胞で、色素細胞はいわゆるメラニン色素をつくる細胞です。白人と黒人の肌の色のちがいは、メラノサイトの中にある小さな器官であるメラノソームのちがいによるものです。また、皮膚の色はメラニンのみでなく、血液中のヘモグロビン、カロテンの量や皮膚の厚みも関係しています。
女性が妊娠して、子宮内に胎児(たいじ)ができたとします。最初のうち、胎児の表皮はのっぺらの1枚の膜ですが、やがてところどころに芽のようなものがのびはじめ、毛嚢(もうのう)(毛孔(もうこう))、脂腺(しせん)、汗腺(かんせん)となります。爪(つめ)も表皮細胞からできます。これらを付属器(ふぞくき)と呼びます。
表皮のすぐ下を真皮(しんぴ)といいます。真皮には線維成分と細胞成分があり、血管、リンパ管、神経がたくさん含まれています。表皮には血管がないので、けがをして少しでも出血するのは真皮まで切れているということです。
真皮の線維成分には膠原線維(こうげんせんい)と弾力線維とがあり、どちらも線維芽細胞(せんいがさいぼう)からつくられています。膠原線維は皮膚の強度を保持するもので、真皮の70%を占めています。コラーゲンという分子量30万のたんぱくで、水中で過熱するとゼラチン状になります。弾力線維はエラスチンというたんぱくからできています。老化とともに変性するため、皮膚の張りがなくなります。
こうした線維の間は糖とたんぱくが複合した無形の物質で埋まっています。その1つのヒアルロン酸は体内の水分の保持、調節のはたらきをしています。さらにこれらの線維の下にあるのが皮下組織で、網の目状の線維の間にはたくさんの脂肪細胞があります。
◎皮膚病のおもな症状
Ⅰ.病歴
どんな病気でも、その発端からの経過を正確に医師に伝えることが正しい診断の第一歩となります。そのほか、皮膚科の病気の診断に必要な情報には、つぎのようなものがあります。
①家族に同様な病気があるか(遺伝(いでん)病、感染症[例:水痘(すいとう)、疥癬(かいせん)])
②職業(接触皮膚炎[かぶれ])
③合併症と治療経過(薬疹(やくしん))
④趣味(光線過敏症、接触皮膚炎、虫刺され)
⑤季節(光線過敏[初夏]、アトピー性皮膚炎[冬])
⑥食事(じんま疹)
Ⅱ.自覚症状
かゆみは皮膚病のもっとも典型的な症状で、内臓疾患ではみられないものです。皮膚病の3分の1にはかゆみがみられます。また、かゆい皮膚病の原因の半分以上は湿疹(しっしん)ですから、かゆいときには湿疹、接触皮膚炎がまず疑われます(湿疹と接触皮膚炎は、原因は別ですが同じグループの病気です)。
●かゆみのある皮膚病の例
急性:じんま疹、湿疹、接触皮膚炎、虫刺され、疥癬(かいせん)(ダニ)、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)
慢性:乾癬(かんせん)、白癬(はくせん)(みずむし)
●痛みのある皮膚病
急性:小水ぶくれ(水疱(すいほう))…単純ヘルペス、帯状疱疹(たいじょうほうしん)/水ぶくれ・潰瘍…熱傷、虫刺され/腫(は)れ・赤み…癤(せつ)、癰(よう)(できもの)、軟性下疳(なんせいげかん)、丹毒(たんどく)
慢性:アレルギー性血管炎、下腿潰瘍(かたいかいよう)、結節性紅斑(けっせつせいこうはん)、ベーチェット病、うおの目(鶏眼(けいがん))
●知覚鈍麻(ちかくどんま)のある皮膚病
ハンセン病:日本ではまれな疾患ですが、東南アジア、インド、南米にはまだ多くみられます。在日外国人にみられることもあります。
Ⅲ.部位別にみた皮膚病
頭…母斑(ぼはん)(あざ)、白癬(はくせん)、湿疹(しっしん)、接触皮膚炎、乾癬(かんせん)、頭じらみ、汗腺(かんせん)腫瘍
顔…接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、日光疹、膠原病(こうげんびょう)、ウイルス性発疹、帯状疱疹(ヘルペス)、尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)(にきび)、癰(よう)、疣贅(ゆうぜい)(いぼ)、汗管腫(かんかんしゅ)、酒(しゅさ)、肝斑(かんぱん)(しみ)、老人性色素斑、基底細胞がん
口唇(こうしん)…薬疹、血管腫、膠原病(こうげんびょう)、単純ヘルペス、ベーチェット病、口唇炎、天疱瘡(てんぽうそう)、有棘(ゆうきょく)細胞がん
体幹(たいかん)(胴体)…乾燥性湿疹、アトピー性皮膚炎、あせも、ウイルス発疹、水痘、帯状疱疹、白癬(はくせん)(たむし)、癜風(でんぷう)、紅皮症(こうひしょう)、乾癬(かんせん)、膿痂疹(のうかしん)、天疱瘡(てんぽうそう)、レックリングハウゼン病、虫刺され、疥癬(かいせん)、伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)、乳房パジェット病、カンジダ症、悪性腫瘍
上肢(じょうし)…日光疹、湿疹、接触皮膚炎、帯状疱疹、虫刺され、痒疹(ようしん)
手…湿疹、接触皮膚炎、多型紅斑(たけいこうはん)、ペラグラ、疣贅(ゆうぜい)、疥癬(かいせん)、アジソン病、真菌(しんきん)症、膠原病、手足口(てあしくち)病、ポルフィリン症、汗疱(かんぽう)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、ヘルペス、瘭疽(ひょうそ)、梅毒
下肢…湿疹、皮膚炎、小児ストロフルス、虫刺され、紫斑、痒疹(ようしん)、血管炎、魚鱗癬(ぎょりんせん)、結節性紅斑、脛骨前粘液水腫(けいこつぜんねんえきすいしゅ)、大理石様皮斑(ようひはん)
足…白癬(はくせん)、うおの目、疣贅(ゆうぜい)、たこ(胼胝(べんち))、手足口病、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、糖尿病性壊疽(えそ)、尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)(白なまず)、悪性黒色腫
外陰部…おむつ皮膚炎、慢性湿疹、カンジダ症、間擦疹(かんさつしん)、褥瘡(じょくそう)、白癬、湿疹、接触皮膚炎、尖圭(せんけい)コンジローマ、梅毒、被角(ひかく)血管腫、フォックス・フォアダイス病、黒色(こくしょく)表皮腫、尋常性白斑、パジェット病、ボーエン病
Ⅳ 皮疹の型からみた皮膚病の例
●小水疱…ヘルペス類、手汗疱(しゅかんぽう)
●水疱(すいほう)(水ぶくれ)…天疱瘡(てんぽうそう)、薬疹、接触皮膚炎、膿痂疹(のうかしん)
●膿疱(のうほう)(化膿)…尋常性痤瘡(にきび)、毛嚢炎、白癬、カンジダ症、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、癤(せつ)、癰(よう)
●皮膚色の結節…疣贅(ゆうぜい)類、うおの目、たこ、皮膚腫瘍、粉瘤(ふんりゅう)、伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)
●白色の皮疹…尋常性白斑、癜風(でんぷう)、白色粃糠疹(はくしょくひこうしん)
●褐・黒色の皮疹…雀卵斑(じゃくらんはん)、肝斑(かんぱん)、色素性母斑(ぼはん)、老人性疣贅(ゆうぜい)、カフェオレ斑、悪性黒色腫、基底細胞がん、有棘(ゆうきょく)細胞がん
●黄色の皮疹…黄色腫(おうしょくしゅ)、柑皮症(かんぴしょう)、脂漏性(しろうせい)皮膚炎
●赤色の皮疹…虫刺され、血管腫、老人性血管腫、癰(よう)、感染粉瘤(ふんりゅう)、汗腺炎、じんま疹、多型紅斑(たけいこうはん)、結節性紅斑、疥癬(かいせん)
●鱗屑(りんせつ)(カサカサ)をともなう皮疹…乾燥性湿疹、乾癬(かんせん)、白癬(はくせん)、慢性エリテマトーデス、ばら色粃糠疹(ひこうしん)、扁平苔癬(へんぺいたいせん)
●各種の皮疹の混在…接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎(皮膚の肥厚(ひこう))
Ⅴ 内臓疾患と関連深い皮膚病の例
●糖尿病に合併…黄色腫(おうしょくしゅ)、浮腫(ふしゅ)性硬化症(くび)、カンジダ症、皮膚瘙痒(そうよう)症、糖尿病性壊疽(えそ)、類脂肪性仮性黄色腫、脛骨(けいこつ)前部色素斑
●内臓悪性腫瘍に合併…黒色表皮腫、多発性老人疣贅(ゆうぜい)、環状(かんじょう)紅斑、紅皮症、類天疱瘡(るいてんぽうそう)
●小腸ポリープに合併…ポイツ・ジェガース症候群(雀卵斑(じゃくらんはん)[口唇、手掌]、家族内発性)
●肝疾患に合併…黄疸(おうだん)、皮膚瘙痒症、黄色腫、クモ状血管腫、手掌紅斑(しゅしょうこうはん)
●クッシング症候群に合併…アジソン病(色素の多い部分の色素沈着)
◎皮膚付属器(ひふふぞくき)のしくみとはたらき
●皮膚付属器の発生
妊娠後3か月たつと、胎児(たいじ)の表皮の基底細胞層(きていさいぼうそう)に原基(げんき)(ふくらみ)が生じ、そこから毛、爪(つめ)、皮脂腺(ひしせん)、汗腺(かんせん)という皮膚付属器が分化して発生し始め、出生時までに完成します。
●毛(け)
毛には頭髪(とうはつ)、腋毛(えきもう)(わきげ)、陰毛(いんもう)などの長毛(ちょうもう)と、うぶ毛などの短毛(たんもう)があります。それぞれの毛には独立した寿命があり、これを毛(もう)(成長(せいちょう))周期(しゅうき)といいます(図「頭髪の成長と脱毛(毛成長周期)」)。頭髪の毛周期は平均5年、眉毛(びもう)(まゆげ)の毛周期は1年、うぶ毛の毛周期は半年です。頭髪は約10万本あり、頭全体から1日に約100本ほど抜け落ちます。これを生理的脱毛(だつもう)といいます。
●皮脂腺(ひしせん)
脂肪(皮脂)を分泌する皮脂腺は毛を入れている毛包(もうほう)に開口しており、毛孔(もうこう)(毛あな)を通して汗と混ざり、角質の表面に薄い弱酸性の膜(皮脂膜(ひしまく))を形成します。皮脂膜の性状によって脂肌(あぶらはだ)や荒肌(あれはだ)となります。
●立毛筋(りつもうきん)
立毛筋は、斜めに植わっている毛包の根元に付着している筋です。真皮から分化した筋肉ですから、厳密には皮膚付属器ではありませんが、この筋肉が寒さや恐怖などによって収縮すると毛が立って鳥肌(とりはだ)になります。
●汗腺(かんせん)
人間の汗腺にはエックリン汗腺(かんせん)とアポクリン汗腺(かんせん)の2種類があります。エックリン汗腺は全身に約200万本も分布し、汗を排出することで体温を一定に保つはたらきをしています。新生児でもおとなと同じ数のエックリン汗腺がはたらいているため、赤ちゃんは汗疹(かんしん)(あせも)がよくできるのです。アポクリン汗腺は臭腺(しゅうせん)で、思春期になると、腋窩(えきか)(わきの下)、陰部、外耳道(がいじどう)などにかぎってよく発達します。アポクリン汗腺の分泌が盛んな人が腋臭症(えきしゅうしょう)(わきが)となりますが、これは病気ではありません。
●爪(つめ)
表皮の角質は軟ケラチンという成分でできていますが、爪は毛と同じ性質の硫黄(いおう)分の多い硬ケラチンという成分からできています。爪は指骨(しこつ)に近い爪母(そうぼ)という部分で増殖して先端に押し出されます。手爪(しゅそう)は1日で0.1mm、足爪(そくそう)は0.05mmのびます。外傷を受けても爪母が残っていれば爪は再生されます(図「爪のしくみ」)。
◎発疹(ほっしん)のいろいろ
●発疹と皮膚病変(ひふびょうへん)の原因
皮膚には、いろいろな色や形をした発疹(個疹(こしん))ができます。個疹を全体的にみて特徴があるものを皮膚病変といいます。その原因は外的刺激(外因)によるものと内臓の病変(内因)によるものとに大別されます。
●発疹の種類
ここでは、俗名(和名)のついた、よくみかける発疹を取り上げます。
紅斑(こうはん)と紫斑(しはん) ガラス板で圧迫すると紅色が消えるのが毛細血管が拡張し充血した紅斑(発赤(ほっせき))で、消えないものが赤血球が血管外に漏(も)れ出た紫斑(内出血、うちみ)です。
びらん、潰瘍(かいよう)、亀裂(きれつ) びらん(ただれ)は表皮がはがれた状態で、治った後に瘢痕(はんこん)(きずあと)を残しません。潰瘍は真皮の深いところから皮下脂肪まで欠損したもので、瘢痕やケロイドを残します。亀裂(ひび、あかぎれ)は表皮にできた線状の小さな裂け目です。
鱗屑(りんせつ)と痂皮(かひ) 角化の異常によって角質層(かくしつそう)が厚くなり、ぼろぼろはがれる状態を落屑(らくせつ)(ふけ、垢(あか))といいます。
これに対してびらん面や潰瘍(かいよう)面から滲(にじ)み出て付着した体液や血液が固まったものが痂皮(かさぶた)です。
水疱(すいほう)と膿疱(のうほう) はれものの中の液が透明なのが水疱(水ぶくれ)で、膿汁(のうじゅう)(うみ)がたまったのが膿疱です。
丘疹(きゅうしん)、結節(けっせつ)、腫瘤(しゅりゅう) 皮膚の表面に隆起したできもののうち、炎症性で大きさがエンドウ豆までのものを丘疹(ぶつぶつ)といいます。非炎症性で、大きさがエンドウ豆より大きいものを結節(しこり)といい、結節より小さいものを小結節といいます。また、表面に凹凸があり、大きくなりがちなものを腫瘤と呼んでいます。
●皮膚病変の種類
皮膚病変には、これらの発疹のほか、実にさまざまのものがあります。(「おもな皮膚病変の俗名と学名」)に代表的なものの俗名(和名)と学名(医学用語)をあげておきました。