益荒男(読み)マスラオ

デジタル大辞泉 「益荒男」の意味・読み・例文・類語

ますら‐お〔‐を〕【男/丈夫】

りっぱな男。勇気のある強い男。ますらたけお。ますらおのこ。⇔手弱女たおやめ
「屈せずして待つが―の事なりと言う」〈鴎外訳・即興詩人
武人兵士
大伴おほともの氏と名に負へる―の伴」〈・四四六五〉
狩人猟師。〈日葡
[類語]男性男子野郎男児おのこ壮丁そうてい壮夫丈夫じょうふ紳士殿方ジェントルマン

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精選版 日本国語大辞典 「益荒男」の意味・読み・例文・類語

ますら‐お‥を【益荒男・丈夫・大夫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 立派な男子。強く勇ましい男子。上代には多く官吏を称した。ますらおとこ。ますらおのこ。
    1. [初出の実例]「麻須良乎(マスラヲ)の 踏み置ける足跡(あと)は 石の上に 今も残れり 見つつ偲へと 長く偲へと」(出典仏足石歌(753頃))
    2. 「岡左内といふ武士あり。祿おもく、誉たかく、丈夫(マスラヲ)の名を関の東に震ふ」(出典:読本・雨月物語(1776)貧福論)
  3. 狩人。猟師。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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