丈夫(読み)ジョウフ

デジタル大辞泉の解説

じょう‐ふ〔ヂヤウ‐〕【丈夫】

《「じょうぶ」とも。中国の制度で1丈(約2メートル)を男子の身長としたところから》りっぱな男。ますらお。「堂々たる丈夫」「偉丈夫

じょう‐ぶ〔ヂヤウ‐〕【丈夫】

[形動][文][ナリ]
健康に恵まれているさま。達者。「丈夫で、病気ひとつしたことがない」「からだが丈夫な子」
物が、しっかりしていて壊れにくいさま。「丈夫なひも」「値段の割に丈夫な靴」
確かなさま。確実。
「何十年でも此所(ここ)に留めませと―なる言ひ渡し」〈浮・歌三味線・一〉
[派生]じょうぶさ[名]
[名]じょうふ(丈夫)

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とっさの日本語便利帳の解説

丈夫

日本では壮健、健康であること。中国では結婚した後の男性、「ご主人」のこと。

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精選版 日本国語大辞典の解説

じょう‐ふ ヂャウ‥【丈夫】

〘名〙 (「じょうぶ」とも。昔、中国の周の制で、八寸を一尺とし、一〇尺を一丈とし、一丈を男子の身長としたところからいう)
① 一人前の男子。
※家伝(760頃)上「或語云、雄壮丈夫二人、恒従公行也」
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉三「目になかぬ丈夫(ジャウフ)の死別は、思ひやるさへにいと痛まし」 〔易経‐随卦〕
② 心身ともにすぐれた男子。勇気ある立派な男子。大丈夫。ますらお。
※太平記(14C後)一八「此人丈夫(ヂャウブ)の心ねをばして、加様に思ひ給けるこそ憑(たのも)しけれ」
※談義本・根無草(1763‐69)後「十二や三の子心にて、年に似合ぬ丈夫(ジャウブ)の魂」 〔漢書‐主父偃伝〕
③ 夫。良人。
[補注]③について「読本・南総里見八犬伝‐三」に「告て丈夫に逓与(わたさ)んと」とあり「丈夫」にヲットのよみが付いている。

じょう‐ぶ ヂャウ‥【丈夫】

[1] 〘形動〙
① 身に少しの疾患、損傷もなく、元気であるさま。すこやかなさま。壮健。達者。
※虎寛本狂言・梟(室町末‐近世初)「誠に日頃丈夫な者で御座るが、何と致いてむつけましたか」
② しっかりしていてこわれにくいさま。堅固。
※俳諧・伊勢山田俳諧集(1650)寄合「秘蔵をしつつ鳥をこそかへ 岩垣の丈夫也ける泉水に」
※雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上「此の監獄は中中堅固(ヂャウブ)だから手が付けられねえ」
③ たしかなさま。確実なさま。
※謡曲・舟弁慶(1516頃)「いや最前武蔵殿の、御座舟のことを仰せ付けられて候ふ間、丈夫に申し付けて候」
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「某義は、さのみ丈夫(ヂャウブ)の貯(たくはへ)もあらざれば」

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