デジタル大辞泉 「丈夫」の意味・読み・例文・類語 じょう‐ぶ〔ヂヤウ‐〕【丈夫】 [形動][文][ナリ]1 健康に恵まれているさま。達者。「丈夫で、病気ひとつしたことがない」「からだが丈夫な子」2 物が、しっかりしていて壊れにくいさま。「丈夫なひも」「値段の割に丈夫な靴」3 確かなさま。確実。「何十年でも此所ここに留めませと―なる言ひ渡し」〈浮・歌三味線・一〉[派生]じょうぶさ[名][名]⇒じょうふ(丈夫)[類語](1)強い・達者・健康・壮健・強壮・強健・頑健・元気・無事・息災・健全・健勝・矍鑠かくしゃく・健すこやか・まめ・タフ・屈強・剛健・頑丈・マッチョ・ぴんしゃん・ぴんぴん・しゃんと・しゃんしゃん・しゃきっと・しゃっきり・不死身・強靭・生き生き・意気軒昂けんこう・老健/(2)堅固けんご・強堅・頑丈・堅牢けんろう・強靭きょうじん・しっかり・強い・タフ・揺るぎない・強固・頑強・屈強・牢固・不屈・剛毅・剛健・剛胆 じょう‐ふ〔ヂヤウ‐〕【丈夫】 《「じょうぶ」とも。中国の周の制度で1丈(約2メートル)を男子の身長としたところから》りっぱな男。ますらお。「堂々たる丈夫」「偉丈夫」[類語]男・男性・男子・野郎・雄・男児・おのこ・壮丁そうてい・士し・ますらお・紳士・殿方・ジェントルマン 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「丈夫」の意味・読み・例文・類語 じょう‐ふヂャウ‥【丈夫】 〘 名詞 〙 ( 「じょうぶ」とも。昔、中国の周の制で、八寸を一尺とし、一〇尺を一丈とし、一丈を男子の身長としたところからいう )① 一人前の男子。[初出の実例]「或語云、雄壮丈夫二人、恒従レ公行也」(出典:家伝(760頃)上)「目になかぬ丈夫(ジャウフ)の死別は、思ひやるさへにいと痛まし」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉三)[その他の文献]〔易経‐随卦〕② 心身ともにすぐれた男子。勇気ある立派な男子。大丈夫。ますらお。[初出の実例]「此人丈夫(ヂャウブ)の心ねをばして、加様に思ひ給けるこそ憑(たのも)しけれ」(出典:太平記(14C後)一八)「十二や三の子心にて、年に似合ぬ丈夫(ジャウブ)の魂」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)[その他の文献]〔漢書‐主父偃伝〕③ 夫。良人。丈夫の補助注記③について「読本・南総里見八犬伝‐三」に「告て丈夫に逓与(わたさ)んと」とあり「丈夫」にヲットのよみが付いている。 じょう‐ぶヂャウ‥【丈夫】 [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙① 身に少しの疾患、損傷もなく、元気であるさま。すこやかなさま。壮健。達者。[初出の実例]「誠に日頃丈夫な者で御座るが、何と致いてむつけましたか」(出典:虎寛本狂言・梟(室町末‐近世初))② しっかりしていてこわれにくいさま。堅固。[初出の実例]「秘蔵をしつつ鳥をこそかへ 岩垣の丈夫也ける泉水に」(出典:俳諧・伊勢山田俳諧集(1650)寄合)「此の監獄は中中堅固(ヂャウブ)だから手が付けられねえ」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上)③ たしかなさま。確実なさま。[初出の実例]「いや最前武蔵殿の、御座舟のことを仰せ付けられて候ふ間、丈夫に申し付けて候」(出典:謡曲・舟弁慶(1516頃))「某義は、さのみ丈夫(ヂャウブ)の貯(たくはへ)もあらざれば」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二)[ 2 ] ⇒じょうふ(丈夫) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「丈夫」の読み・字形・画数・意味 【丈夫】じよう(ぢやう)ぶ 男子。ますらお。唐・張謂〔喬琳に贈る〕詩 夫會(かなら)ず應(まさ)に知己(ちき)るべし 世上悠悠(いういう)、何ぞ論ずるに足らん字通「丈」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
とっさの日本語便利帳 「丈夫」の解説 丈夫 日本では壮健、健康であること。中国では結婚した後の男性、「ご主人」のこと。 出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報 Sponserd by