小粒(読み)コツブ

デジタル大辞泉 「小粒」の意味・読み・例文・類語

こ‐つぶ【小粒】

[名・形動]
粒の小さいこと。また、そのさま。「山椒さんしょ小粒でもぴりりと辛い」「小粒な(の)雨」⇔大粒
からだつきの小さいこと。小柄。また、そのさま。「小粒ながらも力持ち」
度量が小さく、平凡であること。また、そのさま。「小粒新人ばかりで大物がいない」
小粒金」の略。
江戸時代関西豆板銀まめいたぎん俗称小玉銀
[類語]小柄小作り小兵小形小ぶり小さいしょう小さなちっちゃいちっぽけ細かい低い小さめ矮小わいしょう寸足らずちんちくりん微小微細細微細密緻密ちみつ細か豆粒芥子けし群小最小小規模細細ほそぼそ零細ちんまりこぢんまりちまちまミニ

しょう‐りゅう〔セウリフ〕【小粒】

小さい粒。こつぶ。

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精選版 日本国語大辞典 「小粒」の意味・読み・例文・類語

こ‐つぶ【小粒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) つぶの大きさが小さいこと。また、そのもの。そのさま。
    1. [初出の実例]「さんせうは小粒(コツブ)なれどもからし」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)
  3. ( 形動 ) からだ、かたちが小さいこと。また、その人。あるいは、そのようなさま。
    1. [初出の実例]「小つぶな男も陽気を受けて和歌をさゑづる」(出典:浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)中)
  4. ( 形動 ) 度量やスケールなどが小さいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「それは、いかにも小粒ではあるが、若いゾラが〈略〉『ルウゴン・マッカアル叢書』をひっさげて、登場していった〈略〉のと、類比できるかもしれない」(出典:前期自然主義文学(1949)〈瀬沼茂樹〉二)
  5. 江戸時代、上方で、豆板銀(まめいたぎん)をいう語。露(つゆ)
    1. [初出の実例]「名もこそあれこちから小粒(こツブ)をうしなはするやうな仕懸じゃさればいの」(出典:評判記・難波の㒵は伊勢の白粉(1683頃)三)
  6. こつぶきん(小粒金)」の略。
    1. [初出の実例]「封付(ふうつき)の金五百両、小つぶ七百ほど」(出典:仮名草子・元の木阿彌(1680)上)

しょう‐りゅうセウリフ【小粒】

  1. 〘 名詞 〙 小さなつぶ。こつぶ。

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デジタル大辞泉プラス 「小粒」の解説

小粒

古典落語演目ひとつ。五代目三升家小勝が演じた。

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