砂場・沙場(読み)さじょう

精選版 日本国語大辞典 「砂場・沙場」の意味・読み・例文・類語

さ‐じょう ‥ヂャウ【砂場・沙場】

〘名〙
① 広大なすなはら。砂漠漢詩においては戦場と同じ意味で使われることが多い。
文華秀麗集(818)下・奉和聴新鶯〈小野岑守〉「小臣授命戎麾遠、万里沙場離」
※淡窓詩話(19C中)上「億万の戦士骨を沙場に暴すの辛苦云ふばかりなし」 〔王翰‐涼州詞〕
② 砂の多い土地。すなち。
本朝無題詩(1162‐64頃)二・賦牡丹花〈藤原通憲〉「造物迎時尤足賞、牡丹栽得立沙場

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報