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六方 ろっぽう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六方
ろっぽう

歌舞伎の演技のなかで,歩き方を様式的に美化した芸をいう。近世初期の侠客,六方者や伊達者などの風俗を取入れたものといわれる。両手を振りながら歩くもので,初め出端 (では) の演技であったが,享保期 (1716~36) から引込みの演技となった。

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デジタル大辞泉の解説

ろっ‐ぽう〔ロクパウ〕【六方】

東西南北と上下との六つの方向。
六つの平面で囲まれた立体。六面体。
(「六法」とも書く)歌舞伎の特殊演技の一。先行芸能・祭礼行事などの歩き方を様式的に誇張・美化したもの。主に荒事引っ込みの芸として演じられ、飛び六方丹前六方・狐六方・傾城(けいせい)六方など種類は多い。「―を踏む」「―を振る」
(「六法」とも書く)江戸時代、万治・寛文(1658~1673)のころの江戸の侠客(きょうかく)。また、その風俗・挙動。
「我が物顔の―は、よしや男の丹前姿」〈伎・浮世柄比翼稲妻

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百科事典マイペディアの解説

六方【ろっぽう】

歌舞伎演技の一技法。六法とも書く。手足と体を十分に振り,誇張した動作で歩くこと。古来の民俗芸能の歩き芸や足芸を洗練させたものといわれるが,語源は未詳。《勧進帳》の弁慶など荒事の役が花道の引込みで勇武のさまを見せる飛(とび)六方をはじめ,種類は多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六方
ろっぽう

歌舞伎(かぶき)演出用語。六法とも書く。手足と体を十分に振り、誇張的な動作で歩く演技。勇武と寛闊(かんかつ)な気分を表すもので、荒事(あらごと)演出では重要な技法の一つになっている。語源については諸説あるが、発生的には古来の芸能の歩く芸の伝統を引くもので、祭祀(さいし)に「六方の儀」と称する鎮(しず)めの儀式があったことから、両手を天地と東西南北(前後左右)の六方に動かすことの意にとるのが妥当のようだ。ほかに、江戸初期の侠客(きょうかく)グループ六方組から出たというのは俗説だが、当時の「かぶき者」たちが丹前風呂(たんぜんぶろ)へ通うときの動作を模したものは、丹前六方とよばれ、現在でも『鞘当(さやあて)』などにみられる。荒事系の技法では、手足の極端な動きによって強さを強調しながら花道を引っ込む「飛(とび)六方」が代表的なもので、『国性爺合戦(こくせんやかっせん)』の和藤内(わとうない)、『車引(くるまびき)』の梅王丸、『勧進(かんじん)帳』の弁慶などが有名。その変形として片手六方、狐(きつね)六方、泳ぎ六方などがある。人形浄瑠璃(じょうるり)や民俗芸能にも「六方」と称する足の動きの技法が伝えられている。[松井俊諭]

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