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祇園女御 ぎおんのにょうご

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祇園女御
ぎおんのにょうご

『平家物語』巻六に出てくる女性。白河殿ともいわれた。平安時代末期の人。姓氏未詳。白河天皇の寵愛を受け,のち平忠盛に嫁した。江戸時代浄瑠璃祇園女御九重錦 (ここのえにしき) 』に登場。

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百科事典マイペディアの解説

祇園女御【ぎおんのにょうご】

平安後期の女性。生没年不詳。出自についても種々の説があるが,詳細は不明。白河院に下級官女として仕えていたようで,院に寵愛され祇園の南東角に堂を構えていたといい,院の権威を背景に貴族社会に大きな影響力を及ぼした。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

祇園女御 ぎおんのにょうご

?-? 平安時代後期の女性。
姓氏は不詳。女御の宣旨(せんじ)はうけていないが,白河法皇(1053-1129)の寵愛(ちょうあい)を一身にあつめ,祇園にすんでいたのでその名がある。崇徳(すとく)天皇,後白河天皇の生母藤原璋子(しょうし)(待賢門院)を猶子とした。平清盛を養育したという説もある。

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朝日日本歴史人物事典の解説

祇園女御

生年:生没年不詳
平安時代後期の女性。出自未詳。祇園社脇の水汲み女,また源仲宗の妻などといわれ,仲宗の子惟清の妻説もある。白河院の下級官女として仕えていたのを見いだされ,院の寵愛を得る。長治2(1105)年祇園社の東南に阿弥陀堂を建て,盛大な儀式を営み,堂を邸宅とした。女御宣旨は下らなかったが祇園女御と通称される。東御方,白河殿とも呼ばれ権勢をふるった。長治1(1104)年ごろ,藤原公実の娘璋子(鳥羽天皇の后で崇徳,後白河両天皇の母待賢門院)を養女に迎え,白河法皇の養女として育む。天永2(1111)年仁和寺内に威徳寺を建立し,晩年の住居とする。『平家物語』には平清盛を,忠盛に下賜された女御の生んだ白河法皇の落胤とする説があるが,信憑性は薄い。正盛,忠盛父子が女御に取り入って(女御は永久1〈1113〉年に正盛の六波羅蜜寺一切経供養を行う)白河法皇に接近し,官界へ進出したことと関係するか。清盛を法皇と女御の妹との子とする「仏舎利相承」もある。

(櫻井陽子)

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎおんにょうご【祇園女御】

平曲の曲名。平物(ひらもの)。準拾イ物。平清盛は忠盛の実子でなく,白河院の皇子だという人がある。東山の祇園に,白河院がいつも訪れる女が居り,人々は祇園女御と呼んでいた。院が訪れたある夜,道に怪しく光るものがあった(〈強(こう)ノ声〉)。勅命を受けた忠盛が組みおさえてみると,それは堂守の僧で,雨よけにかぶったわら束が,手にした灯明で光って見えたのだった。確かめずに殺傷していたら大ごとだったというので,院の賞賛にあずかり,祇園女御を忠盛に賜った。

ぎおんのにょうご【祇園女御】

平安後期の女性。生没年不詳。下級貴族である源仲宗の妻と伝えられるが,出自等詳細は不明。下級の官女として白河院に仕えていたらしく,院に見いだされ寵愛された。祇園の南東角に堂を構えて当時からこの名でよばれた。白河殿ともいう。院の権威を背景に院近臣の藤原顕季平正盛の堂などで盛大な仏事を行い貴族社会に影響力をもった。しかし実子に恵まれず,待賢門院,平清盛などを養子とした。【佐藤 圭】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祇園女御
ぎおんのにょうご

生没年不詳。白河(しらかわ)法皇の寵妃(ちょうひ)。蔵人(くろうど)源仲宗(なかむね)の妻とも宮廷に仕えた女房ともいわれるが、姓氏はつまびらかでない。京都祇園に住んでいたのでその名があり、また白河殿ともよばれた。『今鏡』が「三千の寵愛、ひとりのみなり」と記すように、白河法皇の寵を一身に集め、『平家物語』では懐妊した女御が平忠盛(ただもり)に下されて清盛が生まれたとする。しかし滋賀県胡宮(このみや)神社文書によって、清盛の生母は女御の妹で、1120年(保安1)清盛が3歳のとき没したので、女御の猶子(ゆうし)として養育されたとする説が有力である。崇徳(すとく)・後白河両天皇の母待賢門院(たいけんもんいん)藤原璋子(しょうし)も女御の猶子となっている。[谷口 昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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