祖師堂(読み)ソシドウ

デジタル大辞泉 「祖師堂」の意味・読み・例文・類語

そし‐どう〔‐ダウ〕【祖師堂】

祖師を祭った堂。特に禅宗で、達磨大師像を安置する堂。

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精選版 日本国語大辞典 「祖師堂」の意味・読み・例文・類語

そし‐どう‥ダウ【祖師堂】

  1. 〘 名詞 〙 各宗で、その宗祖開山などの像や位牌などを安置する堂。特に禅宗の祖師である達磨大師の像を安置する堂。祖堂。→開山堂
    1. [初出の実例]「山門・仏殿・土地堂・祖師堂・室間・法堂・江湖法座等・仏事誠驚耳目候」(出典:新札往来(1367)下)

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百科事典マイペディア 「祖師堂」の意味・わかりやすい解説

祖師堂【そしどう】

開山堂,大師堂とも。その寺の開山・開基,またその宗派開祖の像(祖師像)を安置する堂。禅宗の開山堂,真言宗御影(みえい)堂などは,伽藍(がらん)の中心からはずれて建てられるが,日蓮宗では本堂と並び,浄土宗では祖師堂が本堂であり,真宗では阿弥陀堂(本堂)と並んで建てられることが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「祖師堂」の意味・わかりやすい解説

祖師堂
そしどう

寺院一宗一派の開創者、寺の開山、あるいはまた歴住の僧などの位牌(いはい)や尊像を祀(まつ)る堂。祖堂、大師(たいし)堂ともいう。禅宗では開山堂、真宗では開山堂または御影堂(みえいどう)ともよぶ。

[永井政之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「祖師堂」の意味・わかりやすい解説

祖師堂
そしどう

大師堂ともいう。一宗の開山や寺院の開基の像を祀ってある堂。宗派によって御影 (みえい) 堂,開山堂,法華堂などと呼ばれている。

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世界大百科事典(旧版)内の祖師堂の言及

【祖師】より

…祖師忌には,祖師を賛仰するために,祖師の生涯を絵巻物や屛風などに描いて絵解きをすることが多く,絵伝にはきわめてすぐれたものが残されている。また祖師の肖像画や肖像彫刻(祖師像)がさかんに作られ,それを安置する祖師堂や御影堂(みえいどう)は,寺院の堂宇のなかで重要な意味をもつようになった。祖師の遺品や墨跡などが,信仰の対象として神聖視される例は枚挙にいとまがない。…

※「祖師堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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