うつり‐がえ ‥がへ【移替】
〘名〙 (「うつりかえ」「うつりがい」とも)
季節のころもがえ。また、その
衣類。特に、
遊女、
芸者などは重要な
年中行事として、
馴染(なじみ)客から新調してもらった。
※
洒落本・突当富魂短(1781)
新宿の遊び「あるいは松の内月見五節句うつりがへ、心あての
客人は居候となり」
うつし‐か・える ‥かへる【移替】
〘他ア下一(ハ下一)〙 うつしか・ふ 〘他ハ下二〙 他の所へ動かして、置かれる
場所をかえる。ものごとを、他のものごとに置きかえる。移植したり翻訳したりする。
※応永本論語抄(1420)
八佾「君の代ばかりには廟主を次第に遷しかふる也」
※玉塵抄(1563)五「
天竺の径の
梵語を
三蔵が天竺えわたって、
漢土の語にうつしかえてくるぞ。それを訳と云ぞ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
移替
うつしかえ
異なる所管の間での金額の移動をいう財政用語。歳出予算や継続費は所管省別のもとで組織別,項 (目的) 別に区分されて議決され,同一の所管内では「項」と「項」の間で移用が行われるが,年度途中に行政組織が変更されて新しい組織がつくられる場合,年度当初には組織が確定していないから予算に計上できない。そこでこの新設を予定される組織の経費を既存の特定の省や組織に計上しておき,新しい組織が発足したときにこれを移替えて執行しようとするもの (財政法 22条6号) 。移替の範囲は予算総則において,あらかじめ国会の議決を得ておかなければならない。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報