(読み)チ

デジタル大辞泉 「稚」の意味・読み・例文・類語

ち【稚】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢) [訓]わかい いとけない
年が若い。成熟していない。「稚気稚魚稚拙幼稚
[補説]「穉」は本字
[名のり]のり・わか・わく
難読稚児ちご・ややこ丁稚でっち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「稚」の意味・読み・例文・類語

し【稚】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 おさない。若い。
    1. [初出の実例]「古に、国(くに)(イシ)く地(つち)(イシ)き時に、譬へば浮膏(うかべるあぶら)の猶(ごと)くして漂蕩(ただよ)へり」(出典日本書紀(720)神代上(水戸本訓))

ち【稚・穉】

  1. 〘 名詞 〙 小さなもの。おさないもの。
    1. [初出の実例]「日本は東方なれども小国なり。陽の穉なり」(出典:集義和書(1676頃)一)
    2. 「数牝一団(かかあでやい)、児を負ひ、穉を抱き、喧嘩井辺に林立す」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「稚」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(異体字)
15画

[字音]
[字訓] わかい

[説文解字]

[字形] 形声
正字はに作り、(い)声。(ち)(遲)の声がある。〔説文七上に「は幼き禾(くわ)なり」とあり、またおくてのものをいう。字はまた稚に作る。

[訓義]
1. わかい、いとけない、おさない。
2. おそい、おくて。
3. 小さい禾。

[古辞書の訓]
名義抄〕稚 イトキナシ・ヲサナシ・ワカイネ・ノコル・ワカシ・チヒサシ・スクナシ/ チヒサシ・ユウヘ・イナムラ・イナモト・イナクキ・ワカシ

[熟語]
稚稼・稚・稚顔・稚気・稚子・稚歯稚弱・稚酒稚少・稚拙・稚孫稚態・稚童稚嫩・稚乳・稚年稚筆稚婦稚昧・稚幼・稚竜稚齢稚老
[下接語]
嬰稚・稚・嬌稚・驕稚・孤稚・児稚・衆稚・柔稚・壮稚・長稚・髫稚・丁稚・童稚・年稚・耄稚・稚・幼稚・老稚

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android