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稲葉小僧 いなばこぞう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

稲葉小僧 いなばこぞう

?-? 江戸時代中期の盗賊。
一説に山城(京都府)淀(よど)藩主の侍医の子。天明(1781-89)のころ大名屋敷の刀を専門に盗みをはたらく。江戸谷中(やなか)で捕らえられたが,縄抜けして不忍池(しのばずのいけ)にとびこみ行方不明になったという。のち世話狂言の題材となった。田舎小僧新助と混同されることがおおい。因幡(いなば)小僧ともかく。

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朝日日本歴史人物事典の解説

稲葉小僧

没年:天明5.10.2(1785.11.3)
生年:宝暦2(1752)
江戸中期の盗賊。因幡小僧とも書く。本名新助。武蔵国足立郡新井方村(埼玉県川口市)の農家の息子で,無宿人となって江戸に出,武家屋敷や寺院に忍び込んでは盗みを重ねたが,天明5(1785)年一橋家に侵入して捕らえられ,打ち首,獄門に処せられた。寛政1(1789)年,連行中の縄抜け一件が歌舞伎荏柄天神利生鑑』に仕組まれて以来,伝説的人物となり,さらに明治20(1887)年『因幡小僧雨夜噺』(河竹黙阿弥作)によって義賊的性格が付与された。

(宇田敏彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

稲葉小僧
いなばこぞう

江戸時代、天明(てんめい)(1781~89)の初めごろ巷間(こうかん)に稲葉小僧とあだ名された盗賊。一説に親は稲葉丹後守(たんごのかみ)の家臣であり、本人は幼少からの盗癖のため勘当されたというが、実のところ本名は不明である。大名屋敷を専門に荒らし、刀、脇差(わきざし)などを盗み、天明5年(1785)には21歳であったと伝わる。この年に36歳で引廻(ひきまわ)しのうえ獄門となった夜盗田舎(いなか)小僧新助と混同され、また「稲葉小僧新助」という1人の泥棒として語られることが多い。稲葉小僧が捕縛されて町奉行(ぶぎょう)所へ赴く途中、縄抜けして不忍(しのばず)の池に飛び込み、姿を消した話は有名で、お染久松の世話狂言に取り入れられもした。上州(群馬県)まで逃げ延びたが、潜伏中に病死したといわれる。[稲垣史生]

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世界大百科事典内の稲葉小僧の言及

【鼠小僧次郎吉】より

…のち小説,講談,戯曲に義賊として仕立てられ,ますます著名となった。【南 和男】
[伝承と作品化]
 実録本《鼠小僧実記》は実在の稲葉小僧(1785年捕縛)と鼠小僧とをつきまぜて物語に仕上げている。この書によれば,神田豊島町の紀伊国屋藤左衛門の子に生まれ,貧に困って捨子となり,博徒鼠の吉兵衛に拾われ,幸蔵と名づけられて育つ。…

※「稲葉小僧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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