穂掛祭(読み)ほかけまつり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「穂掛祭」の意味・わかりやすい解説

穂掛祭
ほかけまつり

稲作で実際の収穫に先立ち,初穂を田の一隅や家の竈神などにかけて供える行事。刈り掛け,刈り初めなどともいい,主として家々で田の神荒神をまつる行事として行なわれることが多い。近畿地方から山陰地方(→中国地方)にかけては 8月1日の八朔(→田の実の節供)に行なうところが多いが,8月15日の十五夜,秋の社日二百十日などの日に行なう地域もある。島根県松江市揖夜神社では,毎年 8月28日,サカキ稲穂をかけた穂掛榊を焼米などとともに神前に供えたあと,神輿を船に載せて「一つ石」という神石に渡御して豊作豊漁を祈り,帰路は各町内の屋台先導で還御する穂掛祭が行なわれる。(→稲作儀礼収穫祭

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