空中楼閣(読み)クウチュウロウカク

関連語 松風 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「空中楼閣」の意味・読み・例文・類語

くうちゅう‐ろうかく【空中楼閣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 空中に築いた楼閣の意 )
  2. 根拠のない架空の物事。想像で抽象的に構築した物事。空中の楼閣。空中楼台。
    1. [初出の実例]「松風は排比鋪陳(はいひほちん)して、無中に有を生ず、空中楼閣の手段あり」(出典随筆・孔雀楼筆記(1768)三)
    2. 「況んや想像の余り一巻に空中楼閣(クウチウロウカク)を描写するに於てをや」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二七)
  3. 蜃気楼(しんきろう)のこと。空中の楼閣。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「空中楼閣」の解説

空中楼閣

根拠のない架空の物事。想像で抽象的に構築した物事。

[使用例] これはあきらかに彼の空中楼閣だった。妄想産物だった[竹山道雄国籍|1949]

[使用例] 「その確率はどれくらいかね。これは空中楼閣じゃないかね」〈略〉「空中楼閣と言や、どんな計画も、結果が出るまではそうですよ」[田久保英夫*花闇|1978]

[解説] 空中に築いた楼閣という意味から。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android