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逃(げ)水 ニゲミズ

デジタル大辞泉の解説

にげ‐みず〔‐みづ〕【逃(げ)水】

砂地や舗装道路で、前方に水たまりがあるかのように見え、近づくとその先に移っていく現象。光の異常屈折によるもので、強い日射で地面が非常に熱せられたときに見られる。古く、武蔵野の名物とされた。地鏡(ちかがみ)。 春》「―の逃げては光る夕日かな/月斗」
川の水が地下にしみ、流れが地上から消える現象

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百科事典マイペディアの解説

逃水【にげみず】

強い日射のとき見られる地面付近の蜃気楼(しんきろう)現象。遠くから見たとき砂地や舗装道路に水たまりがあるように見え,地物倒立像が見えたりする。近づくと先へ移って見える。

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世界大百科事典 第2版の解説

にげみず【逃水】

光の異常屈折による気象光学現象の一種。晴れた日に太陽の放射で舗装道路の路面の温度が上がり,路面付近の上冷下暖の気温の垂直傾度が急になった時に起こる。遠方の自動車,自転車,歩行者が倒立して,地面に映っているように見えたり,路面が水で真っ黒くぬれているように見えたりする現象である。その場所へ行くと,そこには全然水はなく,ぬれているように見える場所はさらに先方に行ってしまっているので,逃水といわれる。下が海面の場合,同じ上冷下暖の温度分布で起こるのが浮島である。

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世界大百科事典内の逃(げ)水の言及

【蜃気楼】より

…(2)地面が異常に熱せられる場合は上冷下暖の温度分布となって,そのこう配がある度をこすと異常屈折を起こす。舗装道路で遠方の路面がぬれているように見え,そこに自動車の一部が映って見えたりする,いわゆる逃水はこれである。砂漠や乾燥地ではよく起こっている。…

※「逃(げ)水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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