突っ撥ねる(読み)ツッパネル

デジタル大辞泉 「突っ撥ねる」の意味・読み・例文・類語

つっ‐ぱ・ねる【突っ×撥ねる】

[動ナ下一][文]つっぱ・ぬ[ナ下二]
突き飛ばす。「相手を手荒く―・ねる」
要求や願いなどを手厳しく断る。拒否する。「組合の要求を―・ねる」
[類語](2断る拒む退けるはねつける否む蹴る辞する謝する謝絶する拒絶する拒否する辞退する固辞する遠慮する一蹴する不承知難色拝辞する峻拒しゅんきょする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突っ撥ねる」の意味・読み・例文・類語

つっ‐ぱ・ねる【突撥】

  1. 〘 他動詞 ナ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つっぱ・ぬ 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙
  2. 突きとばす。
    1. [初出の実例]「女の体が男の腕の中で、ふいに固くなる。強い力が女の体にみなぎり、男を突っぱねる」(出典:遠い海の声(1963)〈菊村到〉)
  3. 突き返す。
    1. [初出の実例]「Aさんが、手土産代りに持って行った包み金も、突ッぱねた位だから」(出典:白い犬(1951)〈永井龍男〉B)
  4. てきびしくはねつける。拒絶する。
    1. [初出の実例]「おまにつっぱねられて、そんたにいきやったのだ」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)三)

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