突沸(読み)とっぷつ(英語表記)bumping

翻訳|bumping

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

突沸
とっぷつ
bumping

静かに熱せられて沸点以上の過熱状態になっている液体が突発的に激しい沸騰を起す現象。突沸のきっかけは外からの異物の混入または衝撃により器壁の小気泡などが核となって液体内部に気泡を生じるためと考えられる。突沸を防ぐには毛管から器底に空気を送るか,素焼片,砂粒,毛管などを器底に沈める。

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デジタル大辞泉の解説

とっ‐ぷつ【突沸】

沸点以上に熱しても沸騰しない液体を、さらに加熱しつづけると突然激しく沸騰する現象。

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百科事典マイペディアの解説

突沸【とっぷつ】

液体を静かに熱すると沸点以上になっても沸騰が起こらないことがある。この状態を過熱状態といい,これに何か刺激を与えると急に爆発的に沸騰し,液の温度は沸点まで下がる。この現象を突沸という。突沸を防ぐには,液中に素焼片や一端を封じた毛細管を入れたり,攪拌(かくはん)したりして,気泡の発生を容易にする。
→関連項目沸騰

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大辞林 第三版の解説

とっぷつ【突沸】

液体が沸点に達しても沸騰せず、さらに加熱を続けると沸点より高い温度で突然激しく沸騰する現象。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

突沸
とっぷつ
bumping

過熱状態にある液体が突発的になにかのショックのために沸騰すること。激しい場合には高熱の液体が飛散したり、容器が破損したりすることも珍しくない。突沸の原因は異物の落下や衝撃である。しばしば危険を伴うので、通常は蒸留を行うときに沸騰石を入れておき、加熱によって気泡を発生させて突沸をおこさないようにする。一度使用してしまった沸騰石は気泡を発する能力が極端に低下するので、蒸留のたびごとに新しいものを加える必要がある。粘性の高い液体では、対流が円滑におこりにくいので部分的に過熱状態が生じやすく、よく突沸するので注意を必要とする。[山崎 昶]

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精選版 日本国語大辞典の解説

とっ‐ぷつ【突沸】

〘名〙 液体を沸点以上に熱しても沸騰が起こらない場合に、さらに加熱し続けると、突然に激しい沸騰を起こすことをいう。防止には多孔質の素焼片などを入れる。〔家事研究(1920)〕

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世界大百科事典内の突沸の言及

【沸騰】より

…この現象は沸騰の遅れと呼ばれ,このような状態を過熱状態という。過熱状態の液体は突然爆発的に沸騰することがあり,この現象を突沸という。沸騰の型としては,おもなものは器壁の高温面で液体が直接蒸気になって気泡ができる核沸騰と,高温面で蒸気が連続な薄膜を形成する膜沸騰の二つがある。…

※「突沸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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