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突発性発疹 トッパツセイホッシン

デジタル大辞泉の解説

とっぱつせい‐ほっしん【突発性発×疹】

生後6か月から1歳半の幼児にみられる感染症。突然高熱を出し、平熱に戻るころ全身に赤い発疹が現れて2、3日で消える。予後は良好。

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世界大百科事典 第2版の解説

とっぱつせいはっしん【突発性発疹 exanthema subitum】

乳児ばら疹ともいう。乳幼児の発疹性疾患の一つで,感染症であるが,ウイルスは証明されていない。6ヵ月から1歳までの乳児がほとんどであるが,3歳までの幼児にもまれにみられる。急激に39℃以上の発熱があり,少し不機嫌となり,食欲もやや低下するが,咳や鼻汁などのいわゆる感冒症状はみられない。熱のために痙攣けいれん)を起こしたり,下痢がみられることがある。3~4日間は高熱が続き,解熱剤の効果も認められないことが多いが,その後,急に解熱して,それと同時か少し前に直径2~3mmの細かい赤い発疹が出現する。

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大辞林 第三版の解説

とっぱつせいほっしん【突発性発疹】

生後六か月から二歳の乳幼児がかかる感染症。突然摂氏40度近い熱が出て約三日間続き、熱が下がる頃全身に小紅斑が現れる。紅斑は約三日で跡を残さず消え、終生免疫が得られる。突発疹。三日熱発疹症。乳児薔薇ばら疹。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

突発性発疹
とっぱつせいはっしん
exanthema subitum

乳幼児、とくに生後3、4か月から1年半くらいの乳児によくみられる良性の急性伝染病で、小児バラ疹roseola infantumともよばれる。原因は、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)とされている。潜伏期は10日前後で、急に39~40℃の高熱を出し、約3日間持続する。この間、高熱にしては元気にみえるが不機嫌で、泣いたりよく眠らなかったり、ときにけいれんをおこしたりするほか、嘔吐(おうと)や下痢(1日5、6回で粘液を含む黄緑色の水様便)があったり、のどが赤くなって鼻汁が出ることもある。このため、急性消化不良症やかぜと診断されやすい。発病後3、4日すると急に熱が下がって平熱となり、前述のような症状が速やかに消える。ところが、下熱と同時かやや遅れて発疹が背から始まって、腹、胸、頸(けい)部と続き、ついで四肢に現れる。この発疹は数が多く、やや盛り上がった直径2、3ミリメートルの赤い小斑点(はんてん)で、やがて融合して不規則な形になる。風疹に似ているが、かゆみはほとんどなく、好発部位が躯幹(くかん)で、四肢末端や顔には少ないため、衣類を脱がせたときに気づくことが多い。この発疹も2、3日で消え、皮もむけず痕(あと)も残さないで治る。下熱して発疹が出てから診断される場合が多く、治療としてはとくにない。安静にして対症療法を行う。4、5日でよくなるため、とくに予防については考慮されていない。一度かかれば二度とかからない。
 なお、第六病ともよばれるが、これは、イギリスの医師デュークスClement Dukes(1845―1925)がフィラトフ‐デュークスFilatow-Dukes病(しょうこう熱様風疹ともいい、しょうこう熱または風疹の軽症型とみられ、現在では独立疾患として認められていない)を報告したとき、麻疹、しょうこう熱、風疹に次ぐものという意味で第四病と命名したことに始まり、伝染性紅斑(りんご病)を第五病、突発性発疹を第六病とよんだものである。[柳下徳雄]

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