窪田章一郎(読み)クボタ ショウイチロウ

20世紀日本人名事典 「窪田章一郎」の解説

窪田 章一郎
クボタ ショウイチロウ

昭和・平成期の歌人 「まひる野」主宰;早稲田大学名誉教授



生年
明治41(1908)年8月1日

没年
平成13(2001)年4月15日

出生地
東京

学歴〔年〕
早稲田大学文学部国文科〔昭和8年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和36年〕

主な受賞名〔年〕
日本歌人クラブ推薦歌集(第19回)〔昭和48年〕「薔薇の苗」,迢空賞(第14回)〔昭和55年〕「素心臘梅」,勲三等瑞宝章〔昭和57年〕,現代短歌大賞(第11回)〔昭和63年〕「窪田章一郎全歌集」,短歌新聞社賞(第2回)〔平成7年〕「定型土俵」,詩歌文学館賞(第10回)〔平成7年〕「定型の土俵」

経歴
国文学者で歌人の窪田空穂長男。昭和14年早稲田大学講師、24年教授を歴任し、54年退任。この間、父に師事し、21年歌誌「まひる野」を創刊、以来同誌を主宰。武川忠一篠弘、馬場あき子ら多くの歌人を育てた。また42年〜平成9年空穂の後を継ぎ、約30年間「毎日歌壇」の選者を務めた。昭和55年迢空賞、57年勲三等瑞宝章、平成7年詩歌文学館賞を受賞。一方、西行の研究家として知られ、著書に「西行の研究」がある。他の著書に「窪田空穂」「短歌入門」、歌集に「雪解の土」「硝子戸の外」「素心臘梅(そしんろうばい)」「槻嫩葉」「紅海集」「窪田章一郎全歌集」「定型の土俵」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「窪田章一郎」の意味・わかりやすい解説

窪田章一郎
くぼたしょういちろう
(1908―2001)

歌人、国文学者。長野県生まれ。父は空穂(うつぼ)。早稲田(わせだ)大学文学部国文科卒業。同大学教授(のち名誉教授)。文学博士。1946年(昭和21)『まひる野』創刊主宰。平明で柔軟な調べによる、生活、人生への愛情深い作に特色があり、対象を受容する心情の豊かさが個性的である。歌集『初夏の風』(1948)、『ちまたの響』(1950)、『薔薇(ばら)の笛』(1972)など。『素心臘梅(そしんろうばい)』(1979)は迢空(ちょうくう)賞受賞。ほかに『西行(さいぎょう)の研究』(1961)などの研究書も多い。歌会始(はじめ)選者、『毎日新聞』歌壇選者を務めた。

[武川忠一]

 ちかぢかと夜空の雲にこもりたる巷(ちまた)のひびき春ならむとす

『篠弘、島田修三編『窪田章一郎歌集』(1992・短歌研究社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「窪田章一郎」の解説

窪田章一郎 くぼた-しょういちろう

1908-2001 昭和-平成時代の歌人,国文学者。
明治41年8月1日生まれ。窪田空穂(うつぼ)の長男。昭和8年「槻(つき)の木」に参加。21年「まひる野」を創刊,主宰。24年母校早大の教授。歌集「ちまたの響」「薔薇(ばら)の苗」などを発表,55年「素心臘梅(ろうばい)」で迢空(ちょうくう)賞,63年「窪田章一郎全歌集」で現代短歌大賞。平明な歌風に定評がある。平成13年4月15日死去。92歳。東京出身。著作に「西行の研究」など。

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367日誕生日大事典 「窪田章一郎」の解説

窪田 章一郎 (くぼた しょういちろう)

生年月日:1908年8月1日
昭和時代;平成時代の歌人;国文学者。「まひる野」主宰;早稲田大学教授
2001年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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