デジタル大辞泉 「立退く」の意味・読み・例文・類語 たち‐の・く【立(ち)退く】 [動カ五(四)]1 その場を立ち去り、よそへ移る。「デモ隊が―・かされる」2 住まいを明け渡してよそへ移る。「建て替えのためアパートを―・く」[類語]下がる・去る・遠ざかる・遠のく・離れる・立ち去る・引き払う・引き上げる・辞去する・退去する・退散する・失うせる・退のく・退どく・引き下がる・引き取る・引っ込む・後あとにする 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「立退く」の意味・読み・例文・類語 たち‐の・く【立退】 〘 自動詞 カ行五(四) 〙① その場から引きさがる。その席をしりぞく。[初出の実例]「妻戸をひきあけて『これより』というめれば、あゆみよるものから、又たちのきて」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)② その場所や地位をゆずるためにしりぞく。その場を明ける。[初出の実例]「我ともの人、わづかにあふ、たちのきてなどいふめれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)「御車よせたれば人人もたちのきてのりにおはするを」(出典:苔の衣(1271頃)四)③ 遠く離れる。距離をとる。また、離れた所に住む。[初出の実例]「はるばると峰の白雲立のきて、またかへり逢はむほどのはるけさ」(出典:落窪物語(10C後)四)④ 住まいや土地を明け渡して立ち去る。[初出の実例]「とかく我ままのみたび重りければ、所をたちのき給へとこすきける時に」(出典:狂歌・古今夷曲集(1666)九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例