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競争的資金 キョウソウテキシキン

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デジタル大辞泉の解説

きょうそうてき‐しきん〔キヤウサウテキ‐〕【競争的資金】

研究機関や研究者から研究課題を公募し、第三者による審査を経て優れた課題に配分される研究資金。競争的研究資金。→ファンディング‐エージェンシー

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

競争的資金
きょうそうてきしきん

競争的な研究環境を形成し、研究者が独創的な研究開発に取り組むうえで基幹的な研究資金。競争的研究資金ともよぶ。政府の第3期科学技術基本計画では、「資源配分主体が広く研究開発課題等を募り、提案された課題の中から、専門家を含む複数の者による科学的・技術的な観点を中心とした評価に基づいて実施すべき課題を採択し、研究者等に配分する研究開発資金」と定義されている。原則として、日本学術振興会科学技術振興機構などの研究資金配分機関Funding Agency(略称FA)が、公募したなかから優れた研究課題を採択し、研究資金を配分している。おもなものとして、学術研究に対して重点的に配分される科学研究費助成事業科学研究費補助金)、政府の長期戦略指針などに関連した研究課題に対して重点的に配分される戦略的創造研究推進事業がある。これらの競争的資金では、選定された研究者が所属する各大学や研究機関に対し、直接経費の一律30%にあたる間接経費が支給されるため、施設側にとっても重要な資金源になっている。
 2014年度(平成26)予算では、内閣府と7省庁による競争的資金として、18の研究資金制度が設けられており、合計予算額は4143億5700万円であった。競争的資金が世界的な研究成果の創出に寄与した事例として、京都大学教授の山中伸弥(やまなかしんや)によるiPS細胞の作成、東京工業大学教授の細野秀雄(1953― )による鉄系超伝導物質の発見などがあげられる。
 競争的資金制度は、1930年代のアメリカで分子生物学の確立に大きな役割を果たしたロックフェラー財団の研究プログラムに始まるとされる。その後、アメリカでは1950年に設立された国立科学財団National Science Foundationが、国立衛生研究所や国防総省などとともにFAとなり、大学へ競争的資金を積極的に配分するようになった。今日、主要先進国が科学技術を振興するうえで、競争的資金の配分はもっとも重要な施策になっている。[編集部]

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