竹田省(読み)たけだせい

改訂新版 世界大百科事典 「竹田省」の意味・わかりやすい解説

竹田省 (たけだせい)
生没年:1880-1954(明治13-昭和29)

商法学者。富山県生れ,1906年京都帝大卒。司法官試補をへて08年同大助教授,15年から教授として商法を講じた。32年停年退職後は弁護士として活躍するとともに,同和火災海上,阪神電鉄,朝日放送などの役員歴任。47年日本学士院会員となる。緻密な学風によって知られる。35年より末川博と編集した《民商法雑誌》は,私法専門誌として独自の位置を占めている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竹田省」の意味・わかりやすい解説

竹田省
たけだしょう

[生]1880.9.19. 富山,氷見
[没]1954.2.26. 京都,北白川
商法学者。 1906年京都大学法科大学卒業,15年同大学教授となる。 17年法学博士。 23~25年京大法学部長。 32年退官して弁護士を開業。同年京大名誉教授。 35年末川博と共同編集のもとに『民商法雑誌』を創刊。 43~44年大阪弁護士会会長。 47年日本学士院会員。著書『商法総論』 (1912) ,『商法判例批評』 (25) ,『商法要論』 (26) ,『手形法大意』 (27) ,『商行為法』 (31) ,『商法総則』 (32) ,『手形法・小切手法』 (55) ,『商法の理論解釈』 (59) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹田省」の解説

竹田省 たけだ-しょう

1880-1954 明治-昭和時代の商法学者。
明治13年9月13日生まれ。欧米に留学し,帰国後,大正4年母校京都帝大の教授となる。同和火災海上,阪神電鉄,朝日放送などの役員を歴任した。昭和22年学士院会員。昭和29年2月26日死去。73歳。富山県出身。旧姓清水著作に「商法総論」「手形法大意」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android