筆勢(読み)ヒッセイ

デジタル大辞泉 「筆勢」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐せい【筆勢】

書画に表れた筆の勢い。また、文章の勢い。筆力。「力強い筆勢
[類語]筆先筆力書き振り筆遣い筆鋒筆法運筆用筆字配りタッチ

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精選版 日本国語大辞典 「筆勢」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐せい【筆勢】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 書画に現われた筆の勢い。文字の勢い。筆づかい。筆力。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「ひっせい・文章の体、まがはぬ范蠡がわざなり」(出典:曾我物語(南北朝頃)五)
    2. [その他の文献]〔晉書‐王羲之伝〕
  3. 文章の勢い。
    1. [初出の実例]「是心なき草木を開眼したる筆勢也」(出典:難波土産(1738)発端)
    2. [その他の文献]〔南史‐范曄伝〕

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普及版 字通 「筆勢」の読み・字形・画数・意味

【筆勢】ひつせい

筆づかい。筆力。〔晋書、王羲之伝〕尤も隷書を善くし、古今の冠爲(た)り。論其の筆勢をし、以爲(おも)へらく、飄(へう)として雲の(ごと)く、矯(けう)としてしと。

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