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篠山城 ささやまじょう

日本の城がわかる事典の解説

ささやまじょう【篠山城】

兵庫県篠山市北新町にあった平山城(ひらやまじろ)。江戸時代に徳川家康が天下普請で築城した城の一つ。国指定史跡。日本城郭協会選定による「日本100名城」の一つ。1609年(慶長14)、大坂城攻略の拠点として、また豊臣恩顧の西国大名への押さえとして、家康はこの地に築城を命じた。普請奉行には姫路城主池田輝政(てるまさ)が命じられ、縄張りは名築城家の藤堂高虎(とうどうたかとら)が担当、助役として山陰・山陽・南海道15国の外様大名が命じられた。豊臣恩顧の諸大名の財力を消費させることも築城の目的だった。同年12月に落成。城郭は方形で、天守台・殿守丸・二の丸が梯郭式、それを囲む三の丸は輪郭式の縄張り、三の丸の大手・東・南の三門は角馬出しの施設がついていた。天守台は高石垣で築かれたが、天守は建てられなかった。初代城主は松平泰重(やすしげ)で、1619年(元和5)岸和田に移り、藤井松平信吉(のぶよし)と交代した。その後、形原(かたはら)松平家5代、青山家6代の居城となり、明治維新にいたる。現在、城跡一帯は公園となっており、建物はすべて失われたが石垣や外堀がよく残っており、また2000年(平成12)に二の丸に大書院が復元された。城周辺には武家町、商家町の町並みが保存されている。JR福知山線篠山口からバスで二階町下車、徒歩5分。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

篠山城
ささやまじょう

江戸期の城。兵庫県篠山(ささやま)市北新(きたしん)町にある。別称を桐(きり)ヶ城という。徳川家康が、大坂城に拠(よ)る豊臣(とよとみ)氏包囲の一環として、西国大名に助役(すけやく)を命じ、天下普請によって築かせたもの。縄張り担当は藤堂高虎(とうどうたかとら)で、1609年(慶長14)に築かれ、城主には家康の子松平(松井)康重(やすしげ)が入った。本丸、二の丸、三の丸からなる平山城(ひらやまじろ)。建造物は残らないが、石垣と堀がよく残り、馬出(うまだし)がほぼ原形をとどめているのは全国的にも珍しい。国の史跡に指定されている。[小和田哲男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の篠山城の言及

【篠山[町]】より

…酒造,薬品,機械関係の企業が進出し,工業団地の造成や大規模小売店の進出もあって変貌が著しい。町内には篠山城跡(史)や武家屋敷,入母屋妻入りの町屋などが保存され,城下町の面影をよく残している。舞鶴自動車道が開通し,観光客が多い。…

※「篠山城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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