コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

精神物理学 せいしんぶつりがく psychophysics

5件 の用語解説(精神物理学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

精神物理学
せいしんぶつりがく
psychophysics

本来は,G.T.フェヒナーの著書『精神物理学要綱』 (1860) に端を発する,物理的な事象とそれに対応する心理学的事象との間の数量的関係を研究する科学をいう。今日では,フェヒナーの意図した心身関係の実証的研究という哲学的な意味は失われ,刺激と反応との間の数量的関係を研究する心理学の一部門と考えられている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

せいしん‐ぶつりがく【精神物理学】

精神と身体との相互関係を研究する学問。フェヒナーが提唱。物理的刺激と感覚との関係を法則的に明らかにしようとしたもので、刺激閾(しげきいき)や等価刺激の心理学的測定法の基礎を築き、精神物理学的測定法を発達させた。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

せいしんぶつりがく【精神物理学 Psychophysik[ドイツ]】

フェヒナーが1860年に《精神物理学要綱》において創始した学問体系であり,精神と身体,心と物の関係を実験や測定によって明らかにしようとするもの。フェヒナーの法則が導出され,また精神物理学的測定法として丁度可知差異法,当否法,平均誤差法などが創案された。精神物理学そのものはその後の発展をみなかったが,それらの測定法は今日でも意義のある有用なものである。【児玉 憲典】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

せいしんぶつりがく【精神物理学】

フェヒナーが提唱した身体と精神との関数的な依存関係についての学問。特に感覚の強度とそれを引き起こす刺激の物理的強度との間の関数関係を研究する心理学の基本領域。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

精神物理学
せいしんぶつりがく
psychophysics

身体と精神との依存関係についての精神科学として、ドイツ物理学者・心理学者のフェヒナーによって1860年、精神物理学が創始された。身体と精神、刺激と感覚は二元的にみえるが、両者は一つの数式によって結び付けて表すことができると考えられた。数式で表すためには刺激や感覚が量的に測定されることが必要だが、感覚は直接に測定が困難で、ただ感覚が存在するか否か、他の感覚よりも大か小か等しいかがわかるだけである。そこで、間接的に、ある感覚を生じる刺激と、二つの感覚の間にちょうど違いを出せるだけの刺激の差を測り、ウェーバーの法則フェヒナーの法則が導き出された。測定法では、丁度(ちょうど)可知差異法、当否法、平均誤差法などの各種の感覚測定法がつくられ、精神物理学的測定法の基礎が築かれた。これらの方法による測定結果は、刺激閾(いき)、弁別閾、刺激頂、主観的等価点など判断の変わり目に相当する刺激の物理量で表される。フェヒナーの精神物理学では、刺激と感覚との関係を扱う外的精神物理学と、感覚と生理的興奮過程との関係を扱う内的精神物理学とがある。現在、外的精神物理学の遺産が精神物理学的測定法として受け継がれている。最近、スティーブンスは、フェヒナーが避けた感覚の直接的な量判断を、被験者自身に求めるマグニチュードmagunitude推定法を用いている。この直接的感覚測定法も広義の精神物理学的測定法といえよう。[今井省吾]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の精神物理学の言及

【心身平行論】より

スピノザは,思惟と延長を同一の実体(神)の二つの表現にすぎないとみる一元論の立場から,心身の平行を主張した。フェヒナーはスピノザの思想を心理学の領域に移し,汎心論の立場から平行論を唱え,精神物理学を創始した。心身平行論はシュライエルマハーやショーペンハウアーにも見られる。…

※「精神物理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

精神物理学の関連キーワード実験心理学フェヒナーフェヒナーの法則ウェーバーフェヒナーの法則精神物理学的法則フェヒナー‐ヴェーバーの法則ウェーバー=フェヒナーの法則ウェーバー=フェヒナーの式《人体生理学要綱》フェヒナー,E.

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

精神物理学の関連情報